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爆弾の恐ろしさ:山本 冬子

最終更新日:2016年4月1日

 徳島市安宅 山本 冬子

 終戦後六十五年になりますが、私にとって忘れられないその日を今でも鮮明に覚えておりますので書いてみました。
 徳島大空襲の前月の昭和二十年六月二十二日午前八時過ぎに、私が出勤のため「かちどき橋」へ差しかかったときです。いつもは夜でないと空襲警報が出ないのに、急にサイレンが鳴りました。空襲警報が出たので、どうしたのかなと思って、東の空を何げなく見たときに、爆音を聞かなかったのにB29らしき飛行機一機だけが、私のいる方へ飛んできまして、黒い爆弾を二個続けて落とすのが見えました。
 私はビックリして、一緒に橋の上を歩いていた出勤途中の人たちと「早く、早く。」と言って、県庁の西にありました防空壕へ駆け込みました。壕の中はいっぱいの人でした。防空壕の戸を閉めた直後、「ドカーン」と大きな音と一緒に地響きがしたので、私はそこへしゃがみ込んでしまいました。一緒にいた人たちは、爆弾がどこかへ落ちたと口々に言っていました。
 「恐ろしかったな。」と、皆さんと言い合って外へ出ると、B29はどこかへ行ってしまって、機影も見えませんでした。こんな朝早くからB29が来ることがなかったので、出勤してもその話で持ちきりでした。そして、「B29は、本当は県庁を狙うつもりであったのだろう。狙いが外れて他へ落ちたのだろう。県庁へ落ちていれば、私は必ず怪我をするか死んでいただろう。」と、今思えばゾッとします。
 しばらくしてから、爆弾が秋田町へ落ちたことが分かり、死亡者が出たとのことで、知り合いの人がいましたので心配しておりました。両親と娘さんの一家三人が死亡したと聞きまして驚きました。その一家は、昔、私の近所で娘さんとは幼馴染みでした。長い間住んでおられたのですが、秋田町へ引っ越しされて爆弾で死亡するとは、本当にお気の毒で可哀想と今でも思っております。
 私の子供や孫たちは、戦争を知りませんが、時々思い出して爆弾の恐ろしさや徳島大空襲の話をしています。

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