がんセンター
最終更新日:2023年9月5日
近年、がんの治療は、手術・抗がん剤・放射線治療だけでなく、様々な分子標的薬・免疫療法、またAYA世代のがん治療やがんゲノム医療など、多様化・複雑化しています。
腫瘍外来には、腫瘍内科、腫瘍外科、血液腫瘍内科、腫瘍精神科、緩和ケア外来の5診療科があり、診察のほか、口腔ケアや心のケア、がん相談なども行います。
センターには、センター長と副センター長を置き、曜日によって各診療科の医師が診察を担当します。また、センター専任の看護師、医師事務作業補助者、受付がそれぞれ業務にあたります。
かかりつけ医や連携医療機関からの紹介による予約制で診療を行います。なお、これまでどおり、各専門診療科でもがん患者の診察は行います。
[対象となる主ながん]
胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、肝臓がん、膵臓がん、胆嚢・胆管がん、鼻・副鼻腔がん、
舌・口腔内がん、咽頭がん、喉頭がん、唾液腺がん、甲状腺がん、胸腺がん、腎細胞がん、
腎盂・尿管がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣がん、卵巣・卵管がん、子宮がん、脳腫瘍、
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫
[使用する主なレジメン]
レジメンとは、「がんの薬物療法を安全に行うために薬剤の種類や投与量、投与方法などを時系列で示した治療計画書」のことです。
医師紹介
職名 | 氏名 | 認定資格 | 専門分野 |
---|---|---|---|
センター長 兼 |
橋本 年弘 | 日本内科学会総合内科専門医 |
血液内科 |
副センター長 兼 |
木内 慎一郎 | 日本泌尿器科学会専門医・指導医 |
一般泌尿器科 |
副センター長 兼 |
日本外科学会外科専門医 |
甲状腺外科 消化器外科 |
職名 | 氏名 | 認定資格 | 専門分野 |
---|---|---|---|
腫瘍精神科 主任医長 |
多田 幸雄 | 精神保健指定医 |
精神科 |
臨床心理士 | 加藤 美玲 | 公認心理師 |
職名 | 氏名 | 認定資格 | 専門分野 |
---|---|---|---|
回復期リハビリ |
日本リハビリテーション医学会指導責任者・専門医 日本整形外科学会専門医 |
リハビリ |
がんセンターの外来
診療内容
- 腫瘍内科 ・・・がんの化学療法を中心に専門的な治療を行います。
- 腫瘍外科 ・・・手術など外科的治療を必要とするがん患者さんを中心に診療します。
- 血液腫瘍内科 ・・・・血液専門医が、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍の診療をします。
- 腫瘍精神科・・・がんになった患者さんに生じる精神・心理的な苦痛について対応します。
- 緩和ケア外来 ・・身体的な痛みや苦痛を和らげ、穏やかな時間を過ごせるようにさまざまな専門職が協力しながら診療します。難治性疼痛等の対応(神経ブロック等)についても患者さんの状態に応じ、他施設(徳島大学病院等)と連携し、適宜紹介します。
- 口腔ケア ・・・誤嚥性肺炎・感染症等を予防することを目的として実施します。
- 心のケア ・・・治療や入院に伴う様々な心の問題に関する相談を臨床心理士がお受けします。
- がん相談 ・・・がんに関する総合的な相談を看護師や社会福祉士がお受けします。
- がん検診 ・・・がんの早期発見・早期治療につなげるために、乳がん検診を実施します。
- がん看護 ・・・退院後や通院中の生活を改善することを目的に、患者さんのライフスタイルにあわせた指導を行います。
診療体制
完全予約制となります。かかりつけ医にご相談ください。
診療室 | 70(診察室1) | 71(診察室2) | 72(診察室3) | 73(診察室4) | 口腔ケア | |
---|---|---|---|---|---|---|
月曜 | 午前 | 放射線科 |
腫瘍精神科 |
口腔ケア | ||
午後 | ||||||
火曜 | 午前 | 腫瘍外科 |
乳腺エコー | 腫瘍精神科 |
口腔ケア | |
午後 | 腫瘍外科 |
乳腺エコー | ||||
水曜 | 午前 | 腫瘍外科 |
腫瘍精神科 |
口腔ケア | ||
午後 | ||||||
木曜 | 午前 | 心理カウン |
緩和ケア外来 |
腫瘍内科 |
腫瘍精神科 |
口腔ケア |
午後 | 腫瘍精神科 *第2週・4週 |
緩和ケア外来 |
緩和ケア外来 | |||
金曜 | 午前 | 腫瘍外科 |
腫瘍外科 |
腫瘍精神科 |
口腔ケア | |
午後 | 腫瘍外科 |
腫瘍外科 |
- セカンドオピニオン外来については随時対応します。
- 予約なしで当日来院される場合の受付時間は、午前8時から午前11時00分までです(急患の場合は除く)。
担当医師が学会等で急遽変更や休診する場合もありますので、お手数ではございますが、お問い合わせのうえご確認下さい。 - ストーマ外来は、主治医の指示のもと皮膚・排泄ケア認定看護師が行います。
- 腫瘍精神科・心身症科の診察は、紹介状をお持ちの方のみ行っております。
- 緩和ケア外来の診察は、院内からの紹介のみです。
設置場所
がんセンターは徳島市民病院「2階Eブロック」です。
徳島市民病院2階平面図
がん治療とそれを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。特に化学療法(抗がん剤治療)は、新薬の開発、副作用対策の進歩を受けて患者さんの生活の質(QOL)を重視し、入院治療から外来での治療に移行してきています。
当院では、患者さんがより安全に、安心して抗がん剤の投与を受けられるよう、スタッフが細心の注意を払いながら投与を行っています。また、治療に関する相談を受けたり、副作用の症状説明やその対処方法・日常生活での注意点などについて説明し、アドバイスを行っています。薬剤師も常駐しており、内服中の薬などについて点滴中にご相談いただくことや、かかりつけの調剤薬局に情報を提供することもできます。
がん患者さんの症例検討会「キャンサーボード」を毎週開催し、患者一人ひとりの病態に応じた治療を行うため、専門的な知識及び技能を持つ多職種のスタッフが情報を共有した上で方針を決定し、最善で安全な治療が提供できる体制を整えています。
外来や一般病棟に入院しているがん患者さんで、身体的症状(疼痛、倦怠感、呼吸困難等)、精神的症状(不安、抑うつ)また社会的不安を持つ患者さんをサポートします。
医師、看護師、薬剤師、公認心理師、リハビリテーション療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど院内の多職種がチームでサポートに当たります。
緩和ケア病棟(24床)
がんの経過中には、痛み、息苦しさ、吐き気や身体のだるさなどのつらい症状がおこってきます。
これらの症状を和らげる治療やケアをより充実させ専門的に行います。
リハビリテーション専門医の指導の下、がんリハビリテーションの資格をもった理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が患者さんの回復力を高め、残存する能力を維持・向上させ、早期社会復帰や生活の質を向上させることを目的にリハビリテーションを実施します。
「あんしんカード」
市民病院でがんを治療中または治療した患者さんのうち、救急診療が必要となる可能性がある方に「あんしんカード」を交付し、常時対応できる体制を整えています。
「あんしんカード」を持っている患者さんは、救急時においても、一定の制約はありますが、いつでも市民病院で対応します。
患者さんだけでなく、かかりつけ医の先生も「あんしん」できるシステムです。
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