自転車を安全に利用するために
最終更新日:2020年10月2日
自転車の安全利用推進
自転車は、身近で便利な交通手段として親しまれてきました。近年では、環境に優しく、健康増進の効果もあることから、自転車が見直され、利用者が広がっているところです。一方で、交通事故の増加が懸念されております。利用者の皆さん、交通ルール・マナーを守って安全運転でお願いします。
自転車の交通事故発生状況
過去10年間に徳島市で発生した自転車関連の交通事故件数について表にしましたのでご覧ください。
H22 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全人身事故 | 2,390 | 2,371 | 2,409 | 2,204 | 2,010 | 1,793 | 1,587 | 1,422 | 1,226 | 1,118 |
自転車事故 | 517 | 510 | 535 | 452 | 470 | 368 | 333 | 293 | 261 | 277 |
死者数 | 2 | 0 | 2 | 3 | 3 | 2 | 3 | 3 | 1 | 1 |
重傷者数 | 53 | 42 | 54 | 44 | 37 | 48 | 48 | 44 | 27 | 39 |
軽傷者数 | 460 | 463 | 473 | 405 | 423 | 313 | 280 | 243 | 233 | 230 |
徳島県警察本部交通部交通企画課提供による
徳島市で発生した自転車事故の全事故に占める割合や重軽傷別の推移をグラフにしました。
徳島市の全人身事故と自転車事故の発生状況を比較したものです。
徳島市で発生した自転車事故件数の推移グラフ(PDF形式:219KB)
過去10年間に徳島市で発生した交通事故件数の推移を比較しますと、全人身事故の件数は平成24年をピークに年々減少していますが、それに対して自転車事故の件数は減少幅が小さく、緩やかな減少になっています。
徳島市で発生した自転車事故の重傷軽傷の割合を比較したものです。
徳島市で発生した重軽傷別自転車事故件数の推移グラフ(PDF形式:223KB)
過去10年間に徳島市で発生した自転車事故を重傷と軽傷を区別して比較しますと、軽傷事故の減少が顕著であるのに対して、重傷事故はほとんど減少が見られません。
守ろう!自転車の交通ルール
自転車は車の仲間です。歩いている人より速く、そして遠くまで行くことができますが、その分、交通ルールを守らなければ、交通事故の危険性が高くなります。一人一人が、交通ルールやマナーを守り、思いやりとゆずり合いの心で、自転車を安全に利用しましょう。
「自転車安全利用五則」って知っていますか?
- 自転車は、車道が原則、歩道は例外
- 車道は左側を通行
- 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
- 安全ルールを守る
- 子どもはヘルメットを着用(徳島県は条例で大人も対象)
自転車に乗車するときは、ヘルメットを着用しましょう。
徳島県警察提供の資料によれば、平成27年から令和元年までの県下で発生した自転車乗車中の死者について、
- 自転車乗車中の死者の5割が頭部に致命傷を負っていた。
- ヘルメットを着用していない場合の致死率は、着用している場合に比べて3.4倍も高かった。
という結果が出ています。ヘルメット着用による防護効果は大きいのです。
ヘルメットの効果は、あごひもを正しく締めていなければ期待はできません。
かぶろうヘルメット!ヘルメットが命を救う
私はヘルメットに命を助けられました(PDF形式:286KB)
徳島県警察提供による交通安全啓発ポスターにもなっています。
自転車を安全に利用するには点検と整備が大切です。
自転車は点検整備を怠ると、交通違反となるだけでなく、交通事故の原因となってしまうことがあります。日ごろから自転車の「日常点検」と「定期点検」を行いましょう。
日常点検とは
日常点検は、自転車を利用する前に自分で行う点検です。整備が必要なところが見つかれば、整備しましょう。自分で整備できないときは、自転車安全整備店で整備してもらいましょう。
日常点検のチェックポイントです
定期点検とは
定期点検は、日常点検では点検できないところを点検整備のプロが行うものです。年に1回は自転車安全整備店で整備を受けましょう。
自転車保険に加入しましょう。
自転車は、気軽で便利な乗り物ですが、交通事故の被害者になることもあれば、加害者になることもあります。実際、自転車事故で相手方に重いケガを負わせてしまい、多額の損害賠償責任が生じた事例は多くあります。もしものときのために、自転車の損害賠償保険に加入しておきましょう。
高額な損害賠償請求事例
- 賠償金額 約9,521万円
夜間に小学生(11歳)運転の自転車と歩行者(62歳)が正面衝突し、歩行者が重い後遺障害を負った事故
まずは、自転車保険に加入しているか、チェックしてみましょう。
自転車保険は、自動車保険や火災保険、団体保険等の特約や、TSマーク付帯保険など、いろんな種類があります。
最寄りの自転車安全整備店で自転車の点検(有料)整備を受ければ、1年間の自転車保険が付帯されるTSマーク付帯保険というのもあります。詳細は、最寄りの自転車安全整備店にお尋ねください。
自転車の防犯登録をしましょう
防犯登録は、いわゆる「自転車法」に基づき、新車・中古車を問わず、幼児用自転車を除くすべての自転車利用者に義務付けられています。自転車の所有者が登録されることで、盗難被害の早期回復に役立ちます。
公益社団法人徳島県防犯協会の自転車防犯登録に関するサイト
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