令和7年度イベント報告(27)「徳島大空襲の経験」
最終更新日:2025年8月25日
ー 平和への願いをこめて ー
イベント内容
令和7年8月10日(日曜)はこらいふ図書館5階おはなしのへやにて「徳島大空襲の経験ー平和への願いをこめてー」を開催しました。講師は、徳島大空襲を実際に経験した語り部の橋本保子さんと徳島県立博物館学芸員の小林篤正さんです。
語り部の橋本さんが徳島大空襲を経験したのは10歳の時。戦争が始まった時の様子から、徳島大空襲、家族での疎開、食糧のないひもじさ、そして終戦…自らの体験から平和の大切さを語ってくださいました。終戦を知らせるラジオを小学校の校庭で聞いた時は、難しくて何を言っているか分からなかったが、周囲の大人たちの様子から戦争が終わったことを知ったとのこと。戦争が終わったことが何よりもうれしかったとおっしゃっていました。
橋本さんのお話に続いて、学芸員の小林さんによる出前授業です。戦争の悲惨さを語る写真や資料を使って、歴史の中の戦争について教えていただきました。徳島市が焼け野が原になっている様子やその被害の実際の数字、戦争が進むにつれて崩壊していく国民生活など、皆さん資料を見ながら真剣にお話に聞き入っていました。
最後に橋本さんから参加者の皆さんへ、「平和を守っていくにはひとりひとりのがんばりが必要、ぜひ若い世代の方に平和を守っていってもらいたい」と、未来の平和を願うメッセージが送られました。
参加者のかたからは「生の体験を聞くことができた。平和の尊さ、戦争のない時代の続くことへの思いをあらたにした。」「戦争はあってはならないと真剣に思う、その努力をしたいと思う。」という感想をいただきました。
戦後80年、世界では戦争や紛争が未だに繰り返されています。今回、お二人のお話を聞いて、あらためて平和について考える機会をいただくことができました。橋本さん、小林さん、本当にありがとうございました。
イベントの様子
語り部の橋本さん。10歳の時に徳島大空襲を経験しました。
若い世代のかたに平和を守っていってもらいたいと力強いメッセージをいただきました。
徳島県立博物館学芸員の小林さんによる出前授業。
戦争の悲惨さを語る写真や資料を投影しての詳しい解説に、皆さん真剣に聞き入っていました。
お問い合わせ
はこらいふ図書館(徳島市立図書館)
〒770-0834 徳島県徳島市元町1丁目24番地
電話番号:088-654-4421(代表)・088-602-8833(移動図書館)
ファクス:088-654-4423
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