このページの先頭です
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで


本文ここから

令和7年第5回定例会

最終更新日:2025年12月3日

 提出議案の説明に先立ちまして、一言申し上げます。
 
一 はじめに
(1) ペットボトルの資源循環水平リサイクルについて
 まず初めに、ペットボトルの資源循環水平リサイクルについて申し上げます。
 現在、徳島市では、家庭から排出されるペットボトルを缶・びんと一緒に収集しているため、ガラスの破片がペットボトルに刺さったり、飲み残しや油などで汚れたりすることで品質が低下し、その結果、リサイクル率は20%強の水準にとどまっている状況です。
 こうしたことから、資源循環のさらなる推進と、リサイクル品質の向上、及び再資源化率の改善を図るため、令和8年4月からペットボトルの単独収集を開始いたします。
 単独収集することにより、リサイクルに適した品質の高いペットボトルを増加させるとともに、中間処理体制を強化し、リサイクル率を向上させてまいります。
 また、新しい収集形態を円滑にスタートさせるため、ペットボトルの出し方や収集日の変更などについて、広報とくしまや公式SNS等での周知はもとより、各家庭に配布する次年度の「家庭ごみ収集日程表」に明記するとともに、ペットボトルの単独収集を特集したチラシを日程表に同封するなど、市民の皆さまへの周知を徹底してまいります。
 加えて、先月18日に徳島市は、大塚製薬株式会社、及び豊田通商株式会社の2社と「ペットボトルの資源循環水平リサイクル」に関する協定を締結いたしました。
 両社は、使用済みペットボトルを原料として、新たなペットボトルを作る資源循環水平リサイクルに取り組まれており、「SDGs未来都市」として環境と共生する持続可能なまちづくりに取り組んでいる徳島市と、理念と志を同じくする企業です。
 資源は有限です。
 ペットボトルという身近な使い捨て容器ひとつを見直すことが、ごみの減量だけでなく、未来の資源へとつながる大きな一歩となります。
 今後におきましても、市民の皆さまにご理解とご協力をいただきながら、ごみの減量や資源循環を推進し、持続可能なまちづくりに一層取り組んでまいります。
(2) 阿波おどりについて
 次に、阿波おどりについてです。
 今年の夏の阿波おどりは、阿波おどり未来へつなぐ実行委員会の取組により、阿波おどり公式ロゴデザイン等のリニューアルをはじめとするトータルブランディングや国内外に向けたプロモーションを強化した結果、多くの皆さまにご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました。
 その結果、今回の収支決算は、入場料収入が増加したことなどにより約3,440万円の黒字見込みで、現体制設立以降、4年連続で黒字を達成する見込みであると実行委員会から報告がありました。
 今後とも、徳島が世界に誇る伝統文化である阿波おどりを、市民の皆さまとともに引き継いでいけるよう、徳島市といたしましても、実行委員会をはじめ関係者の皆さまと、しっかりと連携しながら取り組んでまいります。
 あわせて、将来を見据えた持続可能な運営のあり方につきましても、民間事業者のノウハウを生かした運営や悪天候等によるリスク対応も含め、中長期的な視点で検討を続けてまいります。
(3) 丹東市訪問について
 次に、丹東市訪問についてです。
 徳島市は、平成3年に中華人民共和国丹東市と友好都市提携を締結以来、行政間の相互訪問をはじめ、研修生の受け入れなど、様々な交流を通じて相互理解を深め、友好関係を築いてまいりました。
 このたび、令和8年に徳島市と丹東市が友好都市提携35周年を迎えるにあたり、10月26日から30日までの間、市民訪問団を結成し、丹東市を訪問いたしました。
 今回の訪問では、友好都市提携35周年事業として、丹東市代表団の徳島市への招聘や、オンラインによる学校間交流、青少年によるスポーツ・文化交流を実施することについて、丹東市長と合意書に調印を交わしました。
 また、丹東市教育部門の関係者との意見交換会では、両市の教育における現状の取組を紹介し、お互いの教育・文化への理解を一層深めるとともに、未来を担う子どもたちが国際感覚を養い、異文化に対する理解力を高めていくためにも、今後さらに幅広い交流を推進しなければならないと再認識したところでございます。
 今回の訪問を通じて一層深まった友好関係を大切にしながら、記念すべき友好都市提携35周年事業に取り組み、両市の交流をさらに発展させてまいります。
(4) 徳島市こども計画について
 次に、徳島市こども計画についてです。
 近年、少子化の進行や子育て世帯を取り巻く環境の変化、さらには児童・青少年の健全育成を取り巻く課題が一層深刻化している現状を踏まえ、徳島市において総合的かつ一体的なこども施策を実施するため「徳島市こども計画」を策定し、令和8年度から実行することとしております。
 本計画は、子ども施策に関する基本的な方針を定めた国の「こども大綱」及び「徳島県こども計画」を勘案し、地域の実情に合わせて策定するものであり、全ての子どもや若者が身体的・精神的・社会的に幸福な生活を送ることができる「こどもまんなか社会」の実現を目指すことを目的としております。
 徳島市における子ども・子育て支援の充実は、未来を担う子どもたちとその家庭、そして地域社会を支える重要な基盤づくりであります。
 「徳島市こども計画」に掲げる施策を着実に実行し、安心して子育てができる、子どもがのびのび育つまち「とくしま」を一層推進してまいります。
(5) 徳島市水道通水開始100周年について
 次に、徳島市水道通水開始100周年についてです。
 徳島市の水道事業は、大正15年9月1日に市内への給水を開始し、令和8年9月で通水開始100周年という大きな節目を迎えます。
 これを契機として、昨年度、上下水道局におきまして、通水100周年を記念し、創設期からの歩みを綴った「徳島市水道百年史」の発刊や水道事業の取組などを紹介したPR動画を作成いたしました。
 また、今年度は、100年後の水道をテーマに子どもたちが水道管に未来に向けたメッセージを残す「タイム水道管」の布設や、水道が市民生活に欠かせない重要なインフラであることを広く周知するため、通水100周年記念ロゴマークを制作し様々な広報活動で活用しております。
 今後におきましても、「蛇口をひねれば水が出る」という当たり前の日常を守り続けるためには、施設の老朽化への対策や耐震化の促進、また、異常気象による寒波や渇水など、様々な課題やリスクに対処していく必要があります。
 徳島市では、点検業務による各施設の状態把握や効率的な水運用、計画的な施設整備を行うことで、安全で安心な給水体制の維持に努めております。
 これからも市民の皆さまへ、安全・安心で持続可能な水道をお届けするために全力で取り組み、通水100周年という節目を新たな出発点として、次の100年へ向けて力強く歩んでまいります。
二 令和8年度当初予算編成について
 次に、令和8年度当初予算編成についてです。
 徳島市の令和8年度当初予算につきましては、人件費や社会保障関係経費の増加に加え、労務単価や、物価・資材価格の上昇に伴い様々な経費が増加していることから、財政負担がこれまで以上に大きくなることが見込まれています。
 このため、本年度の前半から当初予算の編成に向けた事前調査を実施し、既存事業や新規事業の課題・懸案事項を精査し、事業の見直し等を検討するなど、効果的かつ効率的な予算編成に取り組んでいるところです。
 一方、こうした状況にあっても、総合計画に掲げる施策に対し予算を優先配分することで、徳島市ならではの魅力を生かしながら、誰もが自分らしく躍動し、誇りを持って住み続けることができる、笑顔の絶えないまちづくりを推進してまいります。
三 令和7年12月議会提出議案
(1) 概要
 それでは、今回提出いたしました議案の概要につきまして、ご説明いたします。
 今議会に提出いたしました議案は、予算議案5件、条例議案7件のほか、単行議案8件の合計20件となっております。
(2) 予算議案
 まず、予算議案につきましては、一般会計で15億3,754万円の増額、土地取得事業特別会計では、土地取得基金の外部運用利子の増に伴い102万円の増額、上下水道施設の老朽化対策及び耐震化工事等に伴い、水道事業会計で6億2,181万円の増額及び公共下水道事業会計で3,500万円の増額、市民病院事業会計では、高額医薬品の購入量や手術件数の増に伴う材料費の増加などにより4億5,788万円の増額となっております。
 それでは、一般会計の補正予算についてご説明いたします。
 まず、ペットボトルの単独収集を開始することに伴い、ペットボトルの選別や異物除去を行う中間処理体制の強化を図るために実施する中間処理業務委託のプロポーザル実施費用を計上するほか、収集・運搬に必要な車両等の整備及び中間処理業務委託に係る費用について、債務負担行為の設定をしております。
 次に、子育て世帯に対する予算として、ファミリー・サポート・センターの利用者の負担軽減等を図るために実施している補助や、在宅で2歳までの育児を行う家庭に交付している「とくしま在宅育児応援クーポン」に係る経費、妊娠期から出産・子育て期までの切れ目ない相談支援の充実と経済的負担を軽減することを目的に実施している妊婦のための支援給付金について、いずれも当初の見込みを上回る利用者等が見込まれることから増額しております。
 また、子どもたちのための予算として、新町小学校の余裕教室を活用した新たな学童保育クラブの整備に係る経費を計上するとともに、小・中学校の体育館へのエアコン整備に向けて実施する事業者選定支援業務の委託費を計上し、あわせて債務負担行為の設定をしております。加えて、中学校教師用教科書の購入契約、及び国府中学校校舎の長寿命化工事に伴う仮設校舎契約期間の延長について、債務負担行為の設定をしております。
 このほか、戸籍に氏名の振り仮名を一括記載するためのシステム改修費を計上するとともに、財政調整基金の外部運用利率が想定を上回り運用利子が増加したことによる積立金や、国庫補助金の未精算分等に係る返還金、消防庁舎等で不足する光熱費を増額するほか、ふるさと応援寄附金について、当初の見込みを上回ることから歳入・歳出予算の増額を行っております。
 また、現在、整備中の危機管理センターにおいて、熱中症対策等に伴う工期延伸により必要となる経費や、障害福祉サービス給付費及び障害者支援施設等の利用に係る措置費について利用者の増加に伴い増額するとともに、財務会計システムの改修費、及び廃止する西富田公民館の事業をコミュニティセンター事業へ統合することに伴う指定管理料の増額について、債務負担行為の設定をしております。
(3) 条例議案
 続きまして、条例議案につきましては、人件費及び運送経費の高騰に伴い、し尿の処理手数料を改正する、徳島市廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部改正や、公共下水道事業の健全な経営の確保のため、公共下水道使用料を改正する、徳島市公共下水道事業条例の一部改正を行うほか、関係法令等の改正に伴い、徳島市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正などを行うものです。
(4) 単行議案
 最後に、単行議案につきましては、業務委託契約の締結や工事請負契約の変更及び締結のほか、令和8年度からの指定管理者の指定、市道路線の廃止及び認定に関する議案を提出いたしております。
 以上、よろしくご審議いただき、ご可決くださいますよう、お願いいたします。

お問い合わせ

財政課

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館7階)

電話番号:088-621-5048

ファクス:088-623-8121

担当課にメールを送る

本文ここまで


ページの先頭へ
以下フッターです。

徳島市役所

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地

電話:088-621-5111(代表) ファクス:088-654-2116

開庁時間:午前8時30分から午後5時まで(土曜・日曜・祝日・12月29日から翌年の1月3日までを除く)

注記:施設・部署によっては異なる場合があります。

Copyright © Tokushima City All Rights Reserved.
フッターここまでこのページのトップに戻る