このページの先頭です
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで


本文ここから

令和7年第4回定例会

最終更新日:2025年9月5日

 提出議案の説明に先立ちまして、一言申し上げます。
 
一 はじめに
(1) 阿波おどりについて
 まず初めに、阿波おどりについて申し上げます。
 今夏の阿波おどりは、8月12日に一時的に激しい雨に見舞われたものの、その他の日は天候に恵まれ、予定どおり開催することができました。
 昨年を上回る多くの皆さまにご来場いただき、県内外から集まった踊り手の皆さまとともに、徳島の夏を彩る阿波おどりを盛大に開催できましたことを、心より嬉しく、また誇りに思います。
 あわせて、開催に向けて多大なるご支援・ご協力をいただきました関係するすべての皆さまに、この場をお借りいたしまして、心より感謝申し上げます。
 今回の阿波おどりでは、昨年の南海トラフ地震臨時情報が発表された状況下での開催を教訓として、平常時においても、津波避難マップの掲示や運営スタッフの避難誘導時の役割確認、関係機関との避難誘導等に関する図上訓練の実施、避難誘導を行うためのドローン設置など、安全・安心な阿波おどりが開催できるよう実行委員会と協力して取り組んでまいりました。
 徳島市といたしましては、来年の開催に向け、多くの皆さまに安心して阿波おどりを楽しんでいただけるよう、防災対策を一層強化してまいります。
 また、今年は世界各国から多くの人々が集う、大阪・関西万博が開催されており、7月末には万博首長連合が主催する「LOCAL JAPAN展」において、徳島市は、本場徳島の阿波おどりを披露したほか、広島県安芸高田市の神楽と共演し、異なるふたつの伝統芸能が融合した、これまでにないパフォーマンスを披露しました。
 この共演は、日本の伝統芸能への新たな挑戦であるとともに、阿波おどりの新たな可能性が見出された、まさに歴史的な舞台となりました。
 来年度も持続可能な阿波おどりの開催に向けて、徳島が世界に誇る伝統文化である阿波おどりを、市民の皆さまとともに、未来へつないでいけるよう、実行委員会をはじめ関係者の皆さまと、しっかりと連携しながら取り組んでまいります。

(2) 南海トラフ巨大地震への備えについて
 次に、南海トラフ巨大地震への備えについてです。
 去る7月30日、徳島市から約2,800km離れたカムチャツカ半島東方沖を震源とするマグニチュード8.8の巨大地震が発生し、この地震により発生した津波により、地元の水産加工場が水没するなどの被害が報じられました。
 また、日本国内においても、太平洋沿岸に津波警報が発表され、数百万人に避難指示が発令されました。徳島県内でも、地震発生から約4時間半後に各地で津波が観測されるなど、巨大地震の驚異的なエネルギーを改めて実感させられるものであり、これがもし南海トラフで発生していたらと想像すると、身の引き締まる思いがいたしました。
 今回のカムチャツカ半島地震は、南海トラフ巨大地震と同様に、一定の間隔で巨大地震を繰り返す海溝型地震であり、前回の巨大地震から72年が経過し、発生が予測されていた中で、今回の地震が発生いたしました。
 南海トラフ巨大地震につきましても、1946年に発生した昭和南海地震から78年が経過した現在、いつ発生してもおかしくない状態であります。
 こうしたことから、市民の皆さまにおかれましては、日頃から緊急時の連絡手段や避難ルートの確認などを行っていただき、地震への備えを十分に整えていただきますよう、お願い申し上げます。
 徳島市といたしましても、南海トラフ巨大地震の被害を最小限に抑え、市民の皆さまの命と財産を守るため、今後も、より実効性のある対策を検討し、災害対応機能の強化と、地域防災力の向上に全力で取り組んでまいります。

(3) 熱中症対策について
 次に、熱中症対策についてです。
 ご承知のとおり、近年の夏はかつてないほどの猛暑が続いており、全国的に熱中症による救急搬送の事例があとを絶ちません。
 特に今夏は、梅雨明け以降、厳しい暑さが続いており、徳島市内においても熱中症が疑われる救急搬送が報告されております。
 熱中症は、決して特定の人だけがかかる病気ではありません。子どもから高齢の方まで、どなたにも起こり得るものであり、特に症状が急激に悪化することがあるため、予防が何よりも大切です。
 徳島市では、こうした熱中症対策の一環として、熱中症による市民の皆さまの健康被害を未然に防ぐための対策として「クーリングシェルター」の取組を進めております。
 これは、極端な高温時における熱中症による重大な健康被害の発生を防止するため、公共施設等の共用部分を市民の皆さまに開放する仕組みです。
 「クーリングシェルター」として、徳島市役所本庁舎やふれあい健康館などの公共施設16カ所、イオンモール徳島などの民間施設9カ所、市内郵便局42カ所の合計67カ所を指定しております。
 今後におきましても、まずは国が示す指針を踏まえ、より効果的な熱中症対策に取り組み、行政と地域が協力し、子どもから高齢者まで誰もが安心して過ごせる環境づくりを推進してまいります。

(4) 県との協議
 次に、「県都のまちづくりに関する県との協議」についてです。
 県立アリーナの整備につきましては、これまで「県都魅力度アップ推進ワーキンググループ」等において県と市の担当者間で協議を進めてまいりました。
 徳島市に、アリーナが整備されることは、経済波及効果や人流の活性化等、非常に大きなメリットを有するものであり、できる限りの協力を行いたいと考えておりましたところ、このたび県から整備候補地である徳島東工業高校跡地にある市有地の活用について協力の依頼がありました。
 徳島市といたしましては、徳島東工業高校跡地の市有地について、旧動物園跡地に隣接する、聾学校跡の県有地との等価交換などにより活用することが、今後のまちづくりを進める上でも最善であると考えております。
 この件につきましては、今議会でのご議論を踏まえたうえで、正式に県に対して回答したいと考えております。

(5) 眉山活性化基本方針
 次に、眉山山頂についてです。
 眉山は、徳島市の象徴として、長年にわたり市民の皆さまに親しまれてきた存在です。
 自然豊かな景観と、市街地から気軽にアクセスできることから、観光・防災・環境・文化など、さまざまな可能性を秘めた貴重な地域資源であると考えております。
 一方で、これまでの開発は部分的かつ断続的にとどまり、エリア全体としての有効な活用が十分とは言えない状況でした。
 この状況を改善し、眉山の魅力を最大限に引き出し、市民生活の質の向上と、持続可能なまちづくりにつなげていくためには、明確なビジョンと方針に基づいた取組が不可欠であることから、昨年度に「眉山活性化基本方針」を策定いたしました。
 今年度は、眉山山頂にキッチンカーを出店する実証実験を行うとともに、お花見広場での臨時キャンプ場の開設や、公園からの眺望を妨げている樹木の適切な伐採を進めていく予定であります。
 今後は、この基本方針に基づき、民間事業者や関係団体、学識経験者、そして市民の皆さまとの協働により、段階的かつ着実にプロジェクトを推進し、眉山に新たなにぎわいを創出してまいります。

二 本市の財政状況
 次に、本市の財政状況についてです。
 令和6年度決算につきましては、先の6月議会でお示ししたとおり、財政調整基金を取り崩すことなく、実質収支が約11億円の黒字となり、財政調整基金と減債基金を合わせた基金残高も着実に増加しております。
 さらに、地方債償還額の実質的な負担割合を示す「実質公債費比率」についても前年度決算に比べ改善しており、比較的良好な財政状況にあると言えます。
 一方で、社会経済情勢は緩やかな回復基調にあるものの、原材料費や資源価格の変動に伴うエネルギー価格の高騰などにより、依然として物価上昇が続いており、地域経済や市民生活に影響を及ぼしております。
 また、徳島市を取り巻く環境は、少子高齢化の進展や人口減少、災害リスクの増大などにより厳しさが増す中で、公共施設の老朽化への対応、中心市街地の活性化、観光振興や地域資源を生かしたにぎわいの創出など、解決すべき課題は山積しております。
 こうした様々な課題に適切に対応し、将来にわたり持続可能な行財政運営体制を構築するため、「徳島市行財政改革推進プラン2025」に掲げる取組を着実に実施し、歳入、歳出両面から行財政改革を進めてまいります。 
三 令和7年9月議会提出議案
(1) 概要
 それでは、今回提出いたしました議案の概要につきまして、ご説明いたします。
 今議会に提出いたしました議案は、予算議案3件、条例議案13件のほか、本日追加提出いたしました議案も含め、単行議案21件の合計37件となっております。
(2) 予算議案
 まず、予算議案につきましては、一般会計では、6億773万円の増額、介護保険事業特別会計では、前年度決算に伴う精算に係る予算として、7億7,601万円の増額、市民病院事業会計では、病院運営の安定化に必要となる医療従事者の安定的な確保のために設置している院内保育所の運営業務委託について、債務負担行為の設定をしております。
 それでは、一般会計の補正予算についてご説明いたします。
 まず、教育関係の事業につきましては、市立高等学校において、生徒が安全かつ快適に活動できる環境の確保や、大規模災害時における避難所の生活環境の向上のため、昨年度から進めておりました屋内運動場空調設備の整備に係る実施設計が完了したことから、整備工事について債務負担行為の設定をしております。
 また、学校施設の老朽化対策として、順次、計画的に取り組んでおります中学校校舎の長寿命化工事について、改修工事の追加及び変更が必要となったことから、川内中学校校舎の改修工事費用の増額及び国府中学校校舎の改修工事に係る債務負担行為の設定をしております。
 その他、市民の方からいただいた寄附金を原資とした学校施設整備基金への積立金や、教育・保育施設の再編計画に従い実施する、旧加茂名幼稚園の園舎解体工事にかかる費用を計上するとともに、債務負担行為の設定をしております。
 また、田宮公園プールの流水プールを覆う防水シートが破損したため、改修工事費用を計上するとともに、債務負担行為の設定をしております。
 次に、徳島都市開発株式会社の経営改善に向けた取組を早急に進める必要があるため、長期収支計画等の作成を要請しているところでございます。今後、提出される長期収支計画等を徳島市が評価する際の判断材料とするため、外部の専門家に評価支援業務を委託するための経費を計上しております。
 さらに、例年9月議会に提出しております予算として、県が行う農業水利施設保全対策事業や道路整備事業などに対する徳島市の負担金や、令和8年3月に開催予定のとくしまマラソンに対する開催費補助を計上しております。
 その他、中長期在留者の住所変更などの法定受託事務の手続き変更に伴い、必要となる情報機器を導入するための費用や、個人住民税に係る当初課税業務のうち、確定申告書等の課税資料処理業務を外部委託するための費用を計上するとともに、債務負担行為の設定をしております。
 また、定額減税しきれない方などへの国費を活用した定額減税補足給付金事業について、対象者数が見込みを上回ったため増額するほか、出産後の母子の心身のケアなどを行う産後ケア事業について、利用件数の増加が見込まれるため増額するものです。
 さらに、未熟児が受けた医療の自己負担分を公費で負担する未熟児養育医療給付費医療扶助費についても、給付件数の増加が見込まれるため増額するとともに、高機能消防指令センター整備事業について、システムのデータ連携にあたり、令和7年度に新たに導入する情報機器の更新が今後必要となるため、債務負担行為の設定をしております。

(3) 条例議案
 続きまして、条例議案につきましては、公民館のコミュニティセンターへの統合を段階的に進めることに伴う、徳島市公民館条例及び徳島市地区コミュニティセンター条例の一部改正や、交通系ICカードの導入に伴う、徳島市営旅客自動車運送事業条例の一部改正を行うほか、関係法令の改正に伴い徳島市公告式条例の一部改正などを行うものです。

(4) 単行議案
 最後に、単行議案につきましては、令和6年度決算における中央卸売市場事業会計及び水道事業会計の利益の処分に関する議案のほか、各公営企業会計の決算、本日追加提出いたしました一般・特別会計の決算について、監査委員の意見を付けて認定に付するものです。
 また、市立高等学校サッカーグラウンド人工芝改修工事に関する工事請負契約の締結のほか、蛭子公園に設置する循環型トイレの購入契約に係る財産の取得や、徳島県市町村総合事務組合を組織する一部事務組合の名称変更に伴う徳島県市町村総合事務組合規約の変更、市道路線の廃止や認定に関する議案を提出いたしております。

 以上、よろしくご審議いただき、ご可決くださいますよう、お願いいたします。

お問い合わせ

財政課

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館7階)

電話番号:088-621-5048

ファクス:088-623-8121

担当課にメールを送る

本文ここまで

サブナビゲーションここから

このページを見ている人はこんなページも見ています

施設情報

よくあるご質問

情報がみつからないときは

お気に入り

編集

サブナビゲーションここまで

ページの先頭へ
以下フッターです。

徳島市役所

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地

電話:088-621-5111(代表) ファクス:088-654-2116

開庁時間:午前8時30分から午後5時まで(土曜・日曜・祝日・12月29日から翌年の1月3日までを除く)

注記:施設・部署によっては異なる場合があります。

Copyright © Tokushima City All Rights Reserved.
フッターここまでこのページのトップに戻る