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第6回「遠藤市長とくるま座トーク」(2026年2月10日)

最終更新日:2026年3月12日

 今回は、「徳島市立高等学校1年生」の皆さんが、徳島の課題について、探究学習で考えた解決策などの発表を交えながら、市長と活発な意見交換を行いました。

徳島市立高等学校1年生の皆さんとの意見交換会
遠藤市長と徳島市立高等学校1年生の皆さんと多田校長

開催概要

日時     令和8年2月10日(火曜) 15:15~16:00

場所     徳島市立高等学校

参加団体   徳島市立高等学校1年生 (3グループ)

テーマ    1 阿波十郎兵衛屋敷の知名度アップについて

       2 ポッポ街の活性化~よみがえらせろ!ポッポ街~

       3 AMICO~HOW TO ATTRACT MONEY AND PEOPLEあみこ はう とぅ あとらくと まねー あんど ぴーぷる?~

意見交換概要

1  阿波十郎兵衛屋敷の知名度アップについて

当日の発表資料はこちらをご覧ください。

発表内容

 徳島市には多くの魅力的な観光地があるが、その中でも阿波十郎兵衛屋敷は、阿波人形浄瑠璃が毎日公演されているなど、徳島の伝統文化を体験できる施設である。しかし、来客数を調べてみると、コロナ禍の影響で一時的に減少し、その後は回復傾向にあるものの、徳島の他の観光施設と比べると多いとは言えない状況である。その原因として、施設の知名度が低いことや、阿波人形浄瑠璃への興味・関心があまり高くないことが考えられる。そこで、阿波十郎兵衛屋敷の魅力をより多くの人に知ってもらい、来客数を増やすための取り組みを提案する。私たちの提案により、徳島を知るきっかけに繋がる、来客数の増加が見込める、伝統文化の継承ができると考える。

  • 提案

(1) 阿波十郎兵衛屋敷のアニメーションを制作する・・・アニメーションを通して阿波十郎兵衛屋敷の魅力を多くの人に簡単に伝える。
(2) 人形浄瑠璃をモデルにしたお菓子を製造する・・・阿波人形浄瑠璃と分かる人形焼きや焼き印を製造することで、食べ物を通して、より多くの人に阿波人形浄瑠璃を知ってもらうことができる。

質疑応答

(1)アニメーションを本格的に制作する場合、取り入れてほしい徳島市のイベントや施設はあるか。
(市長)
 徳島市を代表するものとして、阿波おどりや阿波おどり会館、新町川の周遊船、眉山びざんなどをぜひ取り入れてほしい。また、徳島市には標高6.1mめーとるの日本一低い自然の山「弁天山べんてんやま」があり、アニメーションの中に入れると面白いのではないかと思う。徳島市はコンパクトな町で、眉山びざんからは多くの川を見ることができ、徳島には134本の川がある「川の町」である。さらに海も近く、サーフィンができる環境もあり、自然の魅力が身近にある点も表現してほしい。

(2)お菓子を製作して販売する場合、徳島市内のどこで販売すればよいと思うか。
(市長)
 人形浄瑠璃をテーマにしたお菓子であれば、阿波十郎兵衛屋敷で販売するのがよいと思う。また、AMICOあみこや阿波おどり会館など人が多く集まる施設、さらに駅や空港の売店などでも販売できるとよい。加えて、民間の小売店こうりてんにも置いてもらえるよう販売先を広げていくことが大切だと思う。

市長コメント

 阿波人形浄瑠璃に着目し、阿波十郎兵衛屋敷を取り上げた点はとても良い視点だと思う。阿波人形浄瑠璃は徳島が誇る郷土芸能で、昔は人々の大きな娯楽として各地の舞台で上演されていた。現在でも徳島市八多町はたちょうには農村舞台が残っており、ふすまが一瞬で切り替わる仕掛けなど、昔の人の知恵や工夫を見ることができる貴重な文化である。
 現在は阿波十郎兵衛屋敷で毎日、公演が行われており、「傾城阿波の鳴門けいせいあわのなると」などの演目を通して多くの人に感動を与えている。こうした徳島の伝統文化を多くの人に知ってもらうことはとても大切であり、皆さんのようにPRしてもらえると嬉しい。今後も徳島の魅力や文化を発信するアイデアを考えて、ぜひ提案してほしい。

2  ポッポ街の活性化~よみがえらせろ!ポッポ街~

当日の発表資料はこちらをご覧ください。

発表内容

 ポッポ街は昔ながらの商店街で、かつては「徳島の秋葉原あきはばら」と呼ばれ多くの人でにぎわっていた。また、アニメイベントである「マチ★アソビまちあそび」の開催地の一つとしても知られている。
 しかし現在は営業している店舗は22店舗であるのに対し、空き店舗は43戸あり、空き店舗の多さや、知名度の低下、景観に魅力がないなどいくつもの問題を抱えている。そこで私たちは、「アート」に着目し、ポッポ街を活性化させるための取り組みを考えた。ポッポ街を活性化させることにより、徳島市が抱える中心部の空洞化という問題が解決されると考える。

  • 提案

(1) シャッターアートを活用する・・・空き店舗のシャッターに絵を描く「シャッターアート」を行うことで、景観を良くし、シャッターを有効活用する。
(2) テレビ番組とのコラボを行う・・・テレビ番組「プレバト!!」のシャッターアート企画に応募し、放送されることでポッポ街の知名度を高め、県外からの観光客の増加を目指す。
(3) 新しい店舗を呼び込む・・・テレビ放送などで知名度が上がった後に出店を募集し、体験型アートショップや古着屋、昭和レトロな駄菓子屋など、他の施設と差別化できる店舗を誘致する。

質疑応答

(1) テレビ広報が実現した場合、全国に伝えたい徳島市の魅力はどのようなものですか。
(市長)
 徳島市は食材が豊富で、食べ物がとてもおいしいまちであることをPRぴーあーるしたい。また、徳島市はコンパクトなまちで、山・川・海といった自然が近くにあり、すぐにいろいろな場所へ行ける点が大きな魅力である。眉山をはじめ、海水浴や自然を楽しめる環境が身近にあり、非常に住みやすいまちであることを全国に伝えたい。

(2)ポッポ街にできたら嬉しい店は何ですか。
(市長)
 周辺には働いている人も多いため、安くておいしい昼の定食が食べられる店があるとよいと思う。実際にポッポ街のそば屋や食堂を利用することもある。

(3)ポッポ街をどのような街にしていきたいと考えていますか。
(市長)
 ポッポ街は1970から80年代までに多くの人でにぎわっていたが、現在は空き店舗が増え、建物の老朽化や耐震の問題もあるため課題が多い。徳島駅前という立地の良さから、ホテルやマンションなどへの再開発の可能性もあると言われている。一方で、まだ利用できる建物もあるため、商店街としても活気が戻ってほしいと考えている。シャッターアートなどのアイデアは、空き店舗を活用する良い方法だと思う。

(4)市長が思うポッポ街の魅力は何ですか。
(市長)
 レトロな昭和の雰囲気が残っているところが魅力である。駄菓子屋など昔ながらの店が並ぶと、特徴のある商店街として注目される可能性もあると思う。現在の雰囲気を生かしたまちづくりも面白いのではないかと感じている。

市長コメント

 徳島市の中心市街地は、以前に比べてにぎわいが減っていると言われており、市としても活性化に向けて取り組む必要があると考えている。しかし、店舗の運営は基本的に民間が行うものであり、利益が見込めなければ新しい店を出すことが難しいため、活性化は簡単ではない。
 その中で、高校生から提案のあったシャッターアートのアイデアは印象に残った。大規模な再開発には多くの費用が必要だが、シャッターアートは比較的費用をかけずに活用できる方法の一つだと感じた。ポッポ街は建物の構造上、部分的な改修が難しく、再開発には多くの所有者の協力や資金が必要という課題もある。クラウドファンディングなどの方法も含め、駅前という立地を生かしながら、暗い通りのままにしてはいけないと考えている。今後も皆さんのような柔軟な発想で、活性化につながるアイデアをぜひ考えてほしい。

3 AMICO~HOW TO ATTRACT MONEY AND PEOPLEあみこ はう とぅー あとらくと まねー あんど ぴーぷる?~

当日の発表資料はこちらをご覧ください。

発表内容

 AMICOあみこは駅の近くにあり、買い物だけでなく自習室やデジタルプラザなどを利用できる便利な施設である。また、イベント時には向かいのステージでダンスや阿波おどりなどが行われ、多くの人が訪れる場所でもある。徳島都市開発株式会社の方にお話を伺ったところ、AMICOあみこは地域の人の集まる場所や、ショッピングや手続きを1か所で行える便利な施設を目指していることが分かった。
 しかし現在、調べていくうちに各年齢層に人気のあるテナントが少ない、人が集まりにくいなどといった課題があることも分かった。そこで私たちは、空きテナントの活用や家族連れを標的とした事業を考え、AMICOあみこ利用者数の増加や認知度の向上を目的とする。

  • 提案

(1) 空きテナントに期間限定でさまざまなお店に入ってもらう・・・話題性があり、利用者数の増加、お店同士の繋がりの増加を目指す。
(2) 徳島の特産物を入れた駅弁を販売する・・・県外客へ、徳島の食の魅力を知ってもらうきっかけになるうえ、経済効果も期待できる。

質疑応答

(1) AMICOあみこを活性化させるために駅弁を作る案を考えたが、徳島で駅弁を作る予定はあるのか。
(市長)
 現在、徳島市で駅弁を作る計画はない。駅弁は本来、駅で販売されるお弁当のことであるため、AMICOあみこで販売する場合は「徳島の弁当」といった形で考えるのがよいのではないかと思う。ただし、AMICOあみこは駅に近いため、駅でも販売するのであれば問題はないと思う。

(2) 徳島市では阿波おどりなどのイベントが開催されているが、AMICOあみこ周辺で新しいイベントを開催する予定はあるのか。
(市長)
 徳島市が主催するイベントではないが、市が後援するイベントとして、2月14日・15日にAMICOあみこビルで「翼プロジェクト」が開催される予定である。子どもの職業体験ブースやコンサートなど、家族で楽しめる内容となっている。また、AMICOあみこを管理する徳島都市開発株式会社が、テレビアニメ「ブルーロック」の世界観を体験できる「公式ブルーロック展」を開催予定で、名シーンの再現や原画展示、等身大キャラクター像の展示、限定グッズ販売などが行われる。

市長コメント

 AMICOあみこは、かつて「そごう徳島店」があった場所だが、全国的にデパートの利用者が減少しており、人口が少ない地域では運営を維持することが難しくなっている。徳島でも売上の減少などによりそごうが撤退し、現在の運営会社も大きな負債を抱えるなど厳しい状況にある。商業施設を維持するためには周辺に多くの人口が必要とされるが、徳島にはイオンやゆめタウン、フジグランなどの大型商業施設もあり、AMICOあみこを商業施設として再生させることは簡単ではない。
 そのような中でも徳島市としては、AMICOあみこの灯を消さないようにさまざまな取り組みを考えている。現在、図書館や青少年センターなどの施設を利用する人が訪れており、一定の利用者はいる。また、将来的に近くに新しいホールが整備されれば、コンサートなどで訪れる人が駅前を歩く機会が増え、AMICOあみこに立ち寄る人も増える可能性がある。今後も活性化に向けた取り組みを進めていきたいので、皆さんにもぜひAMICOあみこを利用してほしい。

まとめ

市長コメント

 1年間の探究学習の発表を拝見し、徳島をより良くしたいという皆さんの熱意と、一生懸命考えた活性化のアイデアに大変感動した。これからも柔軟な発想で徳島市の未来について考え、関心を持ち続けてほしい。私も職員とともに、徳島市の魅力をさらに伸ばす施策を検討し、その素晴らしさを広く発信していきたい。

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