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徳島市立 徳島城博物館
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色絵林和靖図茶碗(いろえ りんなせい ず ちゃわん)

最終更新日:2019年6月2日

一口
賀集民平作 
高8.1 口径12.1 高台径4.7

 咲きほころぶ梅の下で、脇息に身を任せた文人は、中国北宋初期の高士・りん和靖なせい(967~1028)である。梅樹を愛し、鶴や鹿を友として、西湖のほとり孤山に庵を結んで閑居。詩作や清談に耽る悠遊自適の隠遁生活を送った人物として知られる。梅を愛でながら琴でも爪弾こうというのか、背後には琴を収めた袋らしきものがある。つい先刻まで酒杯でも傾けていたのか、手前には酒瓶が置かれ、傍らには愛らしい童子も控えている。林和靖の穏やかな視線の先には鶴が戯れ、餌を運ぼうとしている童子の姿も描かれている。民平もまた文雅を愛する一流の風流人であったが、林和靖のような清廉な隠者の肖像は民平の憧れであったかもしれない。
 茶碗の形状や箱の仕立てなどは、すべて「色絵秋草図茶碗」と似通う。初代民平と見做される箱書には「林和靖の画/茶碗/淡嶋民平製(印)」とあり、本茶碗が初代の手になる色絵茶碗の佳作であることの傍証となっている。

『阿波の茶の湯』,2011,p77

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〒770-0851 徳島県徳島市徳島町城内1番地の8

電話番号:088-656-2525

ファクス:088-656-2466

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