中央に大きく金色の橋を架け、左手に水車、蛇籠を配し、右から左へ芽吹く柳から、たわわに垂れる夏の柳を描く。裏には幕末の幕府御用絵師住吉広定の極書と波濤図がある。
華やかな江戸の遊楽を描いた肉筆浮世絵で、艶やかな着物、煙草盆や屏風などからも江戸の風俗が見て取れる。宮川派の作。河鍋暁斎の旧蔵。
野菊や龍胆、薄、萩、女郎花、撫子、桔梗などの秋草を鮮やかな色彩で描く。江戸琳派の創始者酒井抱一の弟子・鈴木其一の作。
中央に不老不死の女仙西王母、左右に滝と桃の木を配す。作者は幕府御用絵師で、木挽町狩野家8代養信であり、蜂須賀家は同家に絵師を弟子入りさせた。
徳島藩11代藩主蜂須賀治昭の厳命により、御用絵師で文人画家の鈴木芙蓉が阿波第一の景勝地鳴門の景色を12場面描いたもので、様々な渦の表情、渦以外の内海も見られる。
鳴門の情景を描いた大作。「定輝」との署名から、帝室技芸員として明治期に活躍した守住貫魚(もりずみ・つらな)の徳島藩御用絵師時代の作品とわかる。
南北朝時代の建武の新政で知られた後醍醐天皇の筆と伝える。古人の名筆を切って鑑賞用に装丁したものを古筆という。古筆了栄の極書が添う。
幕末の三筆の貫名菘翁(ぬきな・すうおう)が、故郷の友人、那賀郡富岡(阿南市)の神原杜堂のために書いた作品。
淡い色調で長閑な中国の情景を描く。作者の貫名菘翁(ぬきな・すうおう)は儒学者であったが、書や絵を得意とし多くの作品を残している。
市河米庵・巻菱湖とともに幕末の三筆に数えられる貫名菘翁(ぬきな・すうおう)の作品。自詠の漢詩に優れたものが多い。