東消防署　予防係員

　大学時代に、一緒に遊んでいた友人が急に倒れたため、119番通報しました。
その時は何もできず、ただその場で心配することしかできませんでした。
そこへ救急隊員が到着し、てきぱきと救護してくれる姿をみて、心底ほっとしました。
　そのような経験もあり、就職活動をしていくなかで私も非常時に不安を抱える人を安心させられるような存在になりたいと思い、消防士を志望しました。

　救急隊員として出動した時に、心肺停止の状態で発見された人を救急搬送したことです。
とにかく助かって欲しいという一心で、AEDと胸骨圧迫を繰り返しながら病院へ向かいました。
その方は、病院に到着後すぐに心拍が再開し、後遺症もなく社会復帰することが出来ました。
私たちの力で命を繋ぐことができ、大変やりがいを感じることが出来ました。

　予防係で、飲食店や百貨店のような不特定多数の人が出入りする建物等に消防用設備等の管理状況の確認のための立入り検査、事業所や学校に出向して、避難訓練や簡単なロープワーク等の説明を行う防災指導を担当しています。
　予防係は火災現場や救急現場に出動することもないので、一見地味な仕事のように思うかもしれませんが、私は消防の縁の下の力持ち的な存在だと思い、やりがいを感じています。
現在は法律的に設置が義務付けされているにも関わらず、消防用設備の自動火災報知設備、屋内消火栓設備やスプリンクラー設備が設置されていない重大違反対象物を減らすことを目標として、予防係一丸で取り組んでいます。

　女性の職員に出会うことも少なく、女性でも消防士になれるのだろうかと不安に感じている人もいるかと思います。
　もちろん現場に行けば、女性でも男性と同様の仕事が求められます。体力をつけることは必要なことだと思います。
しかし、消防はチームです。一人だけの力では乗り越えられないこともチームでは乗り越えられます。
　また、消防という仕事は現場活動だけでなく、私が現在勤務している予防係等、様々な業務があり、女性が活躍できる部署もたくさんあります。
　まずは、「人の役に立ちたい」と考えている方はチャレンジしてみて下さい。一緒に働ける日を楽しみにしています。