正しい消火器の取扱い方法について
最終更新日:2016年4月1日
火災が発生した場合、最も重要なのが初期消火であり、その初期消火段階に特に有効な力を発揮するのが消火器です。
初期消火段階とは、建物の天井にまでには炎が燃え移っていない段階であり、火災発生からわずかな時間ですので、火が天井に燃え移った時は迷わず建物外へ避難しましょう。
この粉末消火器は、消火器の外部に表示されているように普通火災、油火災、電気火災の全てに有効です。粉末の放射時間は、大きさにより多少異なりますが15~20秒程度、放射距離は、3~6mとなっております。
そのため、一度、レバーを握ると粉末をとめることができず、すべて放出されてしまいますので、ある程度出火場所の近くまで運び確認後、燃えているもの(火元)を確実に粉末で覆うように放出してください。使用する時が屋外であれば、風上から放出しましょう。風下からでは、消火薬剤により目の前が見えなくなります。
また、消火器の使用方法として、「1(ワン)・2(ツウ)・3(スリー)」の3つ操作を覚えておきましょう。
1 黄色の安全栓を上方向に引き抜く
安全栓は、レバーの握りのロックの役割をしていますので忘れないようにしましょう。
2 ホースを外し火元に向ける
かなり圧力のかかった薬剤が放射されてくるので近づきすぎると輻射熱でやけどするおそれがあります。
3 レバーを握る
消火器の中に入っているガスボンベにレバーのとがった先端部分が刺さり、消火器内に圧力を発生させ薬剤を放射させます。
いざという時、消火器を取り扱えるように日頃から消火器の設置場所を確認しておきましょう。高温多湿の場所に長年設置していますと消火器の底が腐食し、それを知らずに圧力がかかるとロケット状態になり飛び出し、大変危険ですので日頃からの点検も心掛けましょう。
