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2022年12月27日 「飼い猫から野良猫を増やさないための取組」CF目標額達成 ほか

最終更新日:2023年1月24日

日時:令和4年12月27日(火曜日)午前10時30分から
場所:徳島市役所8階 庁議室

年末あいさつ

会見項目

1 「飼い猫から野良猫を増やさないための取組」CF目標額達成
2 ライオンの子どもの命名等について

記者会見資料

会見の様子

注記:この動画は、記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

年末あいさつ

 会見項目の説明に先立ちまして、本年を振り返り、私から少し述べさせていただきます。
 私が市長に就任してから当初の2年間は新型コロナウイルスとの戦いに明け暮れる日々でしたが、3年目を迎えた今年は少しずつ世界が日常を取り戻しつつあり、ポストコロナを見据えた取組を進めるための非常に大事な一年となりました。
 4月からは徳島市中心市街地活性化基本計画がスタートし、アミコビルのリニューアルをはじめ、新ホールの整備や新町西地区における新たなまちづくりなど、街の再生に向けた取組が次々と動き始めています。思い返せば、令和2年8月にそごう徳島店が閉店した際には、コロナ禍も相まって、街から灯りが消えてしまったみたいだと、街の行く末を心配する声が多くの人々から寄せられていました。そのアミコビルも、来春のグランドオープンに向けて着実にテナント出店やビルのリニューアルが進んでおり、日々活気が蘇ってきているのを多くの市民の皆さまに実感していただけているのではないでしょうか。中心市街地の活性化は、私の政策の中でも最重要課題の一つでございますので、この一年間で一定の方向性を示せたことを嬉しく思います。こうした動きをより確実なものとしていくためにも、引き続き徳島県や国の協力も得ながら、官民が連携してさらなる活性化に取り組んでまいります。
 また、今年の夏は3年ぶりに屋外演舞場を設けて、阿波おどりが開催されました。例年よりも開催規模が縮小され、各連も思うように練習時間が確保できない中での開催ではありましたが、その中でも素晴らしい演舞を披露していただいた踊り手の皆さまをはじめ、多大なるご協力をいただいた実行委員会やボランティアの皆さま、全国からご支援をいただいた観客やスポンサーの皆さまに、改めて御礼を申し上げます。
 このような例年とは違う形での開催ではありましたが、行動制限のない夏を迎えた中で、多くの人々がこれまで会えていなかった家族や友人との交流を楽しみ、人と人の出会いがこれほどまでにかけがえのない、大切な時間であると改めて感じられたのではないでしょうか。もちろん、新型コロナウイルス感染症の収束は未だ見通せず、第8波への対応など、医療現場をはじめ関係者の方々は、日々、奮闘を続けておられます。今月8日にはオミクロン株の変異ウイルス、通称ケンタウロスが県内で初確認されたほか、インフルエンザとの同時流行への危機感も高まっています。年末年始を迎える中、市民の皆さまにおかれましては、改めて、基本的な感染対策の徹底や日々の体調管理にお気を付けいただきますようお願い申し上げます。
 また、本市では先週末、12月としては記録的な積雪となりましたが、幸いにも、今回を含め、今年1年、自然災害による大きな被害はありませんでした。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮による相次ぐミサイル発射など、わが国の安全保障を脅かす事態が次々と起こりました。本市として、今後とも、危機管理体制の充実に努めるとともに、防災サポーターの登録や復興まちづくりの事前準備など、市民の生命と財産を守りぬくための取組みを進めていきたいと思います。
 さらに、現在、円安などに伴う物価高も進行しており、各企業においては商品の値上げが相次いでいます。本市では6月以降、計4回の補正予算を編成し、物価高の影響を大きく受ける家計や事業者に対する切れ目のない施策を展開してまいりました。この度の12月補正予算においては、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯や中学校卒業までの子どもに対する現金給付のほか、社会保障制度を支える高齢者福祉施設や障害者福祉施設、また、農林漁業や運送業などの事業者に対する支援策などを計上し、議決いただいたところです。
 本市の財政状況を見ると、令和3年度決算において、実質収支は過去最大となる40億円を、基金残高も、財政調整基金と減災基金を合わせて80億円をそれぞれ上回るなど、行財政改革推進プランに基づく取組みの成果が着実に表れています。引き続き、気を緩めることなく、健全な財政基盤との両立を図りながら、物価高対策をはじめ、必要な施策に取り組んでいきたいと思います。
こうした課題が山積している一方で、今年は明るいニュースもたくさんありました。
 中でも、特に印象に残っているのは、とくしま動物園北島建設の森で今年8月に生まれた3頭の赤ちゃんライオンの話題です。今回の赤ちゃんライオンの誕生は、コロナ禍で暗くなりがちな中にあって、とても明るい気持ちを私たちにプレゼントしてくれたのではないでしょうか。
 また、今年は、本市ではじめて保育所待機児童ゼロを達成することができました。全国的に保育士が不足する中、本市では、待機児童解消のために最も大事なことは保育士の確保であるという強い思いを持って取り組んでまいりました。保育所待機児童ゼロを達成できましたのも、こうした本市の思いを受け止めていただきました民間保育園や保育士養成学校、そして、保護者の皆さまの多大なるご理解とご協力のおかげと考えております。この場をお借りしまして、改めて御礼を申し上げます。
 さらに、今年5月には国からSDGsに積極的に取り組んでいる都市として、SDGs未来都市に本市が選定されました。これまで本市では、全国に先駆けてジェンダーギャップの解消や女性活躍の推進に取り組んできたところであり、そうした取組が評価され、SDGs未来都市という形で国に認められたことは、非常に嬉しく思っています。同時に、これからはSDGs未来都市として全国の地方自治体のモデルとなることが求められますので、その責任も痛感しています。今後もダイバーシティとパートナーシップを軸とし、市民の皆さまと手を取り合いながら、様々な取組にチャレンジしてまいりたいと思います。
 最後になりましたが、市政記者の皆さまには、この場をお借りして、感謝を申し上げます。来年も引き続き、市政推進に格別のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

会見項目説明

1 「飼い猫から野良猫を増やさないための取組」CF目標額達成

 8月の会見でご説明をさせていただきました、徳島市協働による新たなまちづくり事業における「飼い猫から野良猫を増やさないための取組」のガバメントクラウドファンディングに目標金額の200万円を上回る、213万1千円のご寄附が寄せられました。いただきました寄附金は、猫の相談窓口を設置し、飼い猫が野良猫になることを予防する仕組みづくりに取り組む特定非営利活動法人HEARTに対し、補助金として交付させていただきます。多くの方々から、温かいご支援をいただきましたことに、大変感謝しております。本当にありがとうございました。
 また、8月に、一般財団法人村上財団様と連携協定を締結し、発表させていただきましたとおり、この事業に対し、資料別紙のとおりマッチング寄附によるご支援を頂けることとなっていたところであり、今回、寄附額が確定したことに伴い、先日、HEARTに、直接、200万円をご寄附いただきました。
 本日は、村上財団・代表理事の村上玲様と、オンラインでつながっております。村上様、本市における団体活動へのご支援ありがとうございます。一言コメントをいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

(村上代表理事 コメント)
 内藤市長、ありがとうございます。
 村上財団代表理事の村上と申します。
 村上財団は、先日8月の記者会見で少しご説明しましたが、これまで日本の社会的課題の解決を目指して、さまざまなNPOを寄附を通じて支援してきました。この中で、支援ニーズを迅速に、柔軟に動くNPOの活動の情勢を目の当たりにしてきましたが、同時に、NPOの力だけではなくて、本事業のようなスキームを用いて、行政とNPOが連携することでNPOの活動がより広がると、それでまた、手の届かなかった地域課題に行政がアプローチするきっかけになるということが分かってきました。ですので、HEARTさんには、この寄付だけに関わらず、今回のきっかけをもとに地域課題の解決を目指して徳島市と連携して活動を広げていただければと思っております。また、そのスキームの締結を迅速に進めていただいた徳島市に、また、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 ありがとうございました。
 村上財団様は、先ほどのお話にもありましたとおり、社会的課題の解決に向けた団体の活動を、将来に渡り持続可能なものとするため、積極的な支援に取り組まれております。
 阿波おどりクラウドファンディングへのご支援に加え、今回の徳島市協働による新たなまちづくり事業へのご支援をいただき、大変感謝しております。今後とも、団体活動の支援に対する取組みの心強いパートナーとなっていただきますよう、お願い申し上げます。
 本日は、どうもありがとうございました。

2 ライオンの子どもの命名等について

 このたび、8月15日に生まれたライオンの子ども3頭の名前が決まりましたので、お知らせします。11月に、みなさまからご応募いただきましたライオンの子どもの名前を、動物園において、平和を意味する名前、徳島に関係する名前、惑星の名前、の3つの候補に絞り、12月12日から20日までの間、来園者をはじめ、インターネット及びはがきによる投票を行いました。投票の結果、530票で、平和を意味する名前である、モエル、アマニ、パーチェに決定しました。これらの名前については、3頭が、8月15日の終戦記念日生まれであることから、平和を意味する各国の言葉の応募名から選定したもので、雌は、ウクライナ語のムィルを元に日本人に親しみやすくしたモエルで、雄の2頭は、スワヒリ語のアマニと、イタリア語のパーチェからの命名です。
モエルとパーチェはそれぞれ徳島市在住の方からのご応募、アマニは広島県福山市在住の方からのご応募でした。ご応募いただいた3名の方からは、ライオンの成長や平和を願うメッセージをいただいています。
 命名を記念して、1月7日土曜日から成人の日の9日月曜日の3日間、とくしま動物園北島建設の森への入園者、毎日先着50名様にライオンの缶バッジを進呈するイベントを行います。また、名前をご応募いただいた方には、動物園から記念品を贈呈する予定です。
つぎに、寄付金つきマンマローザの発売についてです。株式会社イルローザ様のご協力により、動物園への寄付金つきマンマローザが、園内売店において販売されることになりました。これは、ライオンの子どもが生まれたことを記念して、「ちびっ子ライオンすくすく成長中!!」というオリジナルパッケージのマンマローザを、園内売店で販売し、1箱につき100円を、株式会社イルローザ様から動物園にご寄付いただく仕組みとなっています。
 価格は、専用ポストカードとマンマローザ5個入りで、1箱1,100円、発売開始は1月2日月曜日です。このマンマローザをお買い上げいただくことで、動物の飼育環境の充実につながりますので、ライオンの子どもの成長を見に、ご来園された際には、お土産として、ぜひご利用いただきたいと思います。

質疑応答

1 会見項目

(1)「飼い猫から野良猫を増やさないための取組」CF目標額達成

(朝日新聞社)
 市民生活、社会生活において、現状、どういう問題が起きているのですか。
(市民文化部長)
 高齢者世帯が増えて、猫の世話を自分でできないという問題が出てきました。
 飼い主の意に反して、猫が増えすぎないようにというテーマを持って、クラウドファンディングを募ったわけです。
(市長)
 会見資料3の取組事業の概要にありますが、飼い猫が繁殖することによって、野良猫が増えてしまうというような問題が発生しています。
 この繁殖を抑えるためには、高齢者世帯から相談を受ける相談窓口をきちんと設置して、避妊去勢手術の支援をしていく必要があると考え、今回のクラウドファンディングはそういった仕組みづくりとなっています。
(四国放送)
 この仕組みづくりは、今後どれくらいの期間で作り上げていく予定ですか。
(市民協働課長)
 このクラウドファンディングによる事業は年度内に終了しますが、HEARTは村上財団の支援金などを使いながら、継続的に実施していくと聞いています。
(四国放送)
 この仕組みはすでに作られているのですか。それとも、これから作っていくのですか。
(市民協働課長)
 すでに始まっていて、継続的に行っていくので、いつが終了とかいうのはないです。
(四国放送)
 質問の仕方が悪かったかもしれませんが、どれくらいの期間で仕組みをつくり上げる予定ですか。それとも、相談窓口はもうすでにあるのですか。
(市民協働課)
 HEARTが取り組んでいるので、できている、すでにあります。
(四国放送)
 わかりました。

(2)ライオンの子どもの命名等について

(朝日新聞社)
 ライオンの子供の名前を聞いたときの感想をお願いします。
(市長)
 ロシアによるウクライナ侵攻であったり、平和に関する思いが、市民、県民、日本国民に高まってきていたところで、8月15日に生まれた3頭のライオンに平和に関わる名前がついたことは、私は「よかったのではないかな」と思っています。
(共同通信社)
 名前が決まったことに関するイベントを開催する予定はありますか。
(動物園長)
 1月7日から来園者に缶バッチを進呈したいと思います。
(共同通信社)
 他は特にないですか。
(動物園長)
 命名者に記念品をお送りしようと思っています。
(共同通信社)
 動物園でお渡しするということですか。
(動物園長)
 動物園に来てもらいたいが、命名者の都合に合わせたいと思っています。
(共同通信社)
 命名者への記念品贈呈の日程が決まったときには教えてもらえますか。
(動物園長)
 命名者が来園する場合で、名前や顔出しが大丈夫であれば情報提供したいと思います。
(共同通信社)
 わかりました。
(NHK)
 ライオンの名前が決まったことで、動物園にどのような効果を期待されていますか。
(市長)
 ライオンの子どもを見たいという声をたくさんいただいて、動物園にたくさんの方が来園していますが、名前が決まったことで、名前を呼びかけながら、来園していただきたいと思います。寄付金付きのマンマローザも発売されるので、お土産にぜひライオンのマンマローザを買っていただき、家庭や友人に話を広めていただき、さらに来園者やライオンのファンが増えることを期待しています。
(NHK)
 ありがとうございます。

2 その他項目

(1) 台風14号接近時の市長の対応について

(共同通信社)
 徳島市は、台風14号が接近する2日前に、徳島市内で災害が起きる可能性は低いと予測をしていたということですが、2日前に予測するというのは難しいという見解もあります。どのような材料でどのような判断基準で予測したのか改めて教えてもらえますか。
(危機管理局長)
 台風は地震と違い、数日前から進路がだんだん分かってきます。一番大事なことは、どれぐらいの被害が出るかどうかを見積もることです。9月19日に接近しましたが、4日前の9月15日ぐらいから連日予測していました。報道では、市の独自予測という言葉も使われていましたが、気象台が発表する予測は台風の基礎的な予測であり、徳島市についての被害予測は地方自治体の役目です。台風の進路や風向、土砂災害の目安となる土壌雨量指数などを総合的に分析して、徳島市で洪水や土砂災害が発生する可能性は低いと予測しました。
 ただし、万が一に備え、徳島市における最高レベルの一つ下の警戒体制である災害対策警戒本部を設置し、台風14号の対応を行ったものです。災害対策警戒本部の本部長は第一副市長です。
(共同通信社)
 今のお話であれば、雨の被害により注目していたと思いますが、降水量などはどうでしたか。
(危機管理局長)
 降水量は、やはり直前でないと分かりません。このため、徳島市では、最大限の雨が降ることを基本として予測しています。しかし、大事なことは、雨が降ることではなく、雨により土砂災害や河川の氾濫、堤防の決壊が起こることです。例えば、海で雨が降ってもあまり人命に関わりませんが、地盤がゆるい場所や前日までに雨がたくさん降った場所に、雨が降ると災害の危険性が高まります。当時は、前日まで雨は降っておらず、土壌雨量指数も相当程度余裕があり、大きな災害が起こる可能性は低いと分析しました。
 なお、市内の災害予測は、地方自治体の仕事と考えています。
(共同通信社)
 最大限の雨はどのように予測するのですか。
(危機管理局長)
 過去に降った雨から予測します。過去に雨がどれぐらい降ったか、土壌雨量指数にどれぐらい余裕があるかを見ながら分析しています。
(共同通信社)
 過去の雨は分かりますが、その時の台風の雨量が分からないと予測できないと思いますが、いかがですか。
(危機管理局長)
 過去の雨よりも降る可能性も見ながら予測しています。通常であれば、災害の可能性は非常に低いと思いましたが、万が一を考えて、徳島市における最高レベルの次の警戒体制をとったということです。
(共同通信社)
 最大限の雨とは過去に一番降った雨よりも多い量を想定しているということでよろしいですか。
(危機管理局長)
 数値で申し上げることは控えたいと思いますが、相当程度降ると予測しています。降らない想定より降る想定で対応しています。共同通信の記事に急に降った時にどうするのかという記事がありましたが、急に降っても対応できるように考えることが、現在の徳島市の防災体制の基本的な考えです。
 なお、どの斜面、どの地域に降るかということも大事なので、合わせて分析しています。
(共同通信社)
 数値は明らかにできないということですが、その数値はどういう意味を持つのか教えてください。
(危機管理局長)
 今の質問の趣旨がよく分かりませんが、過去に何百ミリも雨が降ったこともあるので、どれぐらい降ったらいいかということは、過去の台風プラス多めに見ています。もっとたくさん降る可能性がある。
 ただし、今回は台風が直撃する可能性はかなり低かったし、風の向きや雨の向きに関係する台風の進路も勘案した上で雨の量を内部で検討して体制を敷いたところです。
(共同通信社)
 直撃とはどういう意味ですか。
(危機管理局長)
 直撃とは、台風の目が徳島市を通ることです。過去の伊勢湾台風を思い浮かべていただければ結構かと思います。台風のルートによっても雨の降り方は違いますが、徳島市を縦断した伊勢湾台風ではかなり被害が出ました。
(共同通信社)
 当時、気象庁が4つの警報を出しましたが、その警報に対する徳島市の評価はどのようなものだったのでしょうか。
(危機管理局長)
 私どもが一番心配していることは警報に伴い災害が起こることです。警報は言葉どおり気を付けなければならないということです。
(共同通信社)
 警報が出ているのに、災害の可能性が低いというのは、どう理解すればいいのですか。
(危機管理局長)
 警報とは雨の量の話です。警報は徳島県内全域に出たり、徳島市に出たりしますが、徳島市でどんな災害が起こるかということを気象台は予測してなかったと認識しています。
 私たちの最大のミッションは、災害を防いで、人命を確保することです。警報が出るような状況の中から、災害が起こる可能性や災害の程度を見積もるのが私たちの仕事と考えています。
 警報イコール災害の発生ではないことは理解されていると思いますが、警報がどのような災害を引き起こすかをしっかりと予測して、対応することが防災対策の基本なので、それに則って仕事をしています。
(共同通信社)
 気象庁が線状降水帯の予測を出していたと思いますが、線状降水帯では予想よりもかなり上回る雨が降ることがあります。そのことも踏まえて大丈夫だったという認識でいいですか。
(危機管理局長)
 はい。
 線状降水帯が起こった場合も想定して対応しています。線状降水帯が発生してから対応するのではなく、線状降水帯が発生した場合も考えて対策をとっています。
(共同通信社)
 線状降水帯が起こっても、大丈夫だったということでよろしいですか。
(危機管理局長)
 大丈夫な体制をとっていました。
(共同通信社)
 徳島市で線状降水帯が起こったことはありますか。
(危機管理局長)
 徳島市で線状降水帯が起こったことはないと思います。
(共同通信社)
 経験したことがないものを大丈夫というのはどういうことですか。
(危機管理局長)
 徳島市で線状降水帯は発生していませんが、日本各地で線状降水帯が発生し、被害が出ているので、その時の降水量などもしっかり分析して、対策しています。
(共同通信社)
 市長にお伺いします。台風14号の時に仙台に行かれた判断は、今振り返っても適切と思われていますか。それとも、もっと違う対応が取れたと思われていますか。
(市長)
 危機管理局長の説明のとおり、きちんと予測していましたし、結果から見ても、本市の体制は災害対策警戒本部で妥当だったと思います。あと、常に連絡がとれる体制をきちんと確立していました。
(共同通信社)
 仙台への移動は何を使われましたか。
(市長)
 新幹線です。
(共同通信社)
 全て新幹線ですか。
(市長)
 はい。
(共同通信社)
 公共交通機関に乗っているときは、電話やテレビ会議はなかなか難しいと思いますが、いかがでしょうか。
(市長)
 基本的にロゴチャットという行政版LINEでやりとりできていますし、電話もできる状態でしたので、問題はなかったと思います。
(共同通信社)
 今後、同じような台風が来たとしても、出張の判断は変えないということですか。
(市長)
 台風はその時々によって予測が違います。気象台や契約している気象予報会社などから収集した気象情報や予測をもとに、徳島市として個別にきちんと判断していきたいと思います。
(共同通信社)
 現場にいないと判断が遅れるという専門家の見方もあると思うんですが、そのことについてはどうお考えですか。
(市長)
 危機管理局長が申し上げたとおり、今回の台風に関しては、徳島市としてきちんと判断できていたのではないかと思っています。予測を超える雨が降った場合も含めて考えていますので、徳島市の予測は妥当だったと考えています。台風や線状降水帯への対応はその都度違うと思いますし、それは地方自治体ごとにも違うと思います。きちんと判断することが地方自治体の職員体制だと思います。
(共同通信社)
 今年の台風15号で、静岡市で断水などの被害がかなりありました。気象台の降水量予測は150ミリでしたが、実際の降水量は400ミリに達したということで、静岡市も予測や警戒が弱かったという話もあります。そういうリスクもあると思いますが、そういうことも踏まえて適切だったということでよろしいですか。
(市長)
 今回の台風に関しては、結果的に見ても適切であったと考えますが、いかがですか。
(共同通信社)
 それは結果論ではないですか。
(市長)
 結果からしか判断できないと思いませんか。
(共同通信社)
 もう少し広い視点で判断できることがあるかもしれません。
(市長)
 静岡市に関しても結果から判断していますが。
(共同通信社)
 2パターンしかないわけではなく、いろいろなパターンがあるのではないですか。静岡市のようなことに徳島市がならないことはないと思います。
(市長)
 もちろんならないとは言えませんが、今回、徳島市はこういう対応をとり、結果として何もなかったということです。
 想像を超える災害が発生する可能性もありますが、被害想定できる部分もありますので、今後の台風や線状降水帯に関しては、職員とともに考えて、個別具体的に判断し、災害ができるだけ発生しないように適切に対応し、市民に注意喚起できる体制を整え、人命を守り、被害を出さないことが地方自治体の責任だと思っています。
(共同通信社)
 わかりました。
(徳島新聞社)
 さきほどロゴチャットでやりとりできる状態だったと説明がありましたが、通信機器は何を使用されていますか。
(市長)
 スマートフォンです。
(徳島新聞社)
 それだけですか。
 台風14号は、日本のどこかで凄まじい災害が発生する可能性があると言われていました。日本のどこかで大規模な災害が起こった場合に、通信障害が発生するリスクは十分想定できると思います。東日本大震災のとき、徳島でも通信障害が発生しました。通信機器はスマートフォンだけだったということですか。
(市長)
 そうです。スマートフォンだけです。
 今回設置した災害対策警戒本部は、第一副市長がトップの組織です。一応、私にも連絡が来る体制にしていたということです。
(徳島新聞社)
 通信障害は想定していなかったということですか。
(市長)
 スマートフォンで問題なく連絡できる状態だったということです。
(徳島新聞社)
 徳島市でなく、他の地域で大規模な災害が発生し、通信障害が発生することが想定できますが、その状況は考えていなかった、考える必要もなかったということですか。
(市長)
 徳島市に関しては災害対策警戒本部で足りると考えていましたので、スマートフォンで連絡がとれれば、大丈夫だと考えていました。
(徳島新聞社)
 スマートフォンで連絡が取れない状況は想定していましたか。
(市長)
 だから、第一副市長が指揮をとる体制を確立していたということです。
(徳島新聞社)
 お聞きしたいことは、市長に連絡が取れる必要はそもそもなかったということかということです。
(市長)
 私に連絡を取れなくても、基本的には第一副市長がトップとして対応できる体制でした。ただ、連絡をとれる体制はとっていたということです。
(徳島新聞社)
 ありがとうございます。
(危機管理局長)
 少しだけ補足させてください。
 当時、市長は徳島市に台風が最接近する前に徳島市に帰ってきておりましたので、事情が違うのではないかとは考えています。
(毎日新聞社)
 第一副市長がトップの災害対策警戒本部を設置し、第一副市長が本部で指揮を取れる体制だったから大丈夫だという説明ですが、先ほど危機管理局長がおっしゃったような大きな山崩れなど事態が動いた場合でも、災害対策警戒本部しか徳島市は置けないということですか。
 災害対策警戒本部より上の組織は市長がトップの組織だと思います。上から2番目の体制の時に、さらに事態が悪化すれば、市長がトップとして判断しないといけない状況もあると思います。それでも、市長が不在を理由に災害対策警戒本部で対応するという理解でよろしいですか。市長にお答えいただきたい。
(市長)
 今回の台風の場合、予測をもとに災害対策警戒本部を設置したということです。
 ただ、出張時に大規模な地震が起こる可能性もありますので、きちんと連絡を取れる体制をとっていることは重要だと思っています。台風などと異なり、地震などは予測できませんが、そういった場合でも、できるだけ早く徳島市に帰ってくることができる体制をとりたいと考えていますが、私が現場にいない場合には、第一副市長をトップとして対応できる体制を整えたいと考えています。
(毎日新聞社)
 前兆がない地震などはやむを得ないと思います。本来は市長がトップで指揮を取る体制が必要だが、市長が戻るまで第一副市長が現場を預かることはもちろん大事だと思います。
 さきほど危機管理局長もおっしゃったように、今回の台風に関しては、事前の予測も踏まえて上から2番目の体制を組まれたと思います。しかし、その上の体制は市長がトップの組織しかないわけです。状況がさらに悪化した場合の想定をしないことはどうなのかなと思います。台風が予想より早く到達する可能性もあるし、先ほど指摘があった静岡市のように、予想の2倍、3倍もの雨が降ることもあります。そうなることも想定して、市長がすぐ対応できる距離にいることも一つの判断ではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。
(市長)
 ご指摘いただいたような判断もあると思いますが、今回、私が結果として出張に行くという判断をしました。今後は、ご指摘いただいたことも踏まえて、個別具体的に職員と協議したいと思います。
(毎日新聞社)
 ありがとうございました。

(2) 阿波おどりについて

(NHK)
 今年、コロナ禍で阿波おどりが開催されました。課題として、コロナウイルス感染者の増加もあったと思いますが、来年の阿波おどりに対する課題と抱負をお答えください。
(市長)
 今年の阿波おどりは、コロナウイルス感染症の影響が色濃く出ていたと思います。プランの中では最大規模での開催でしたが、皆さんにご協力もいただきながら、無事に開催できたと思います。市民、県民、踊り手からも開催できてよかったという声やほかのお祭りなどを開催している地方自治体からも徳島市が阿波おどりを開催したおかげでやりやすかったという声もいただきました。
 お盆の時期にコロナウイルスの感染が拡大しましたが、踊り手が感染したこともあり、阿波おどりの開催によって、コロナウイルスの感染が拡大したという声もありました。しかし、阿波おどり後の飲食や帰省など、いろいろな要因で感染が拡大したと思っています。阿波おどりの開催だけが原因ではないと私は考えています。移動が増えると感染が増えることは今までの歴史からも明らかです。
 来年は、日本、もちろん世界が、コロナウイルスと共存し、経済・社会活動を進めていく状況だと思います。その中で、阿波おどりを未来につなげていかなければいけないと思います。先日、大学や高校の連の方やエコステーションボランティアの学生と話をしましたが、若い人たちが阿波おどりに関わって、阿波おどりを未来につなげていかなければいけないと思いました。そのためには、練習場所の確保が難しいという声もいただきました。イベントのときのごみの問題も昔からありますが、さらによくするためにはどうするんだという声もいただきました。阿波おどりをよりいいものにしていくために、若い人の声も聞いていきたいなと思っています。
(NHK)
 コロナウイルスの感染対策について、実行委員会の中でも指摘がありました。それと、今年の阿波おどりの開催規模では繁華街に人は少なかったという話も聞きました。コロナウイルスの感染対策と開催規模について、市長はどうお考えか教えてください。
(市長)
 コロナウイルスの感染対策については、国が感染症法に基づく分類を5類にするという話もあり、それによっても変わってくると思います。現状では、感染対策はアップデートしながらきちんとしないといけないと思います。
 開催規模については、中心市街地の活性化にもつながることですが、実行委員会で議論されると思います。
(NHK)
 ありがとうございます。

(3)一般廃棄物中間処理施設整備事業について

(徳島新聞社)
 各市町の首長が出席した連絡会議で、広域整備から単独整備への方針転換を表明し、議会でも話されました。
 文教厚生委員会では、委員からさまざまな意見が出ていました。その中で、ある委員が、「徳島市のごみしか焼けないわけではない。どうしても困っている市町があれば、単独整備が進んでいく中で助けることができる」という趣旨の発言をしていました。この発言について、市長の見解をお聞かせください。
(市長)
 現時点で言えることは特にありません。
 まずは、徳島市単独での早期整備にしっかり取り組んでいくことが徳島市にとって重要と思います。
 その中で、いろいろな話が出てくるかもしれません。
(徳島新聞社)
 住民説明会で、他市町のごみまで受け入れることは納得できないという意見が出ていました。議会でも当然そういった声があり、単独整備に方針転換したと思います。他市町のごみは焼かないと言って、マリンピア沖洲で整備を進めて、15年後、20年後とかに他市町のごみを突然受け入れるということがあり得るのですか。
 今は何とも言えないという答えは、受け入れもあり得ると聞こえますが、そういうことですか。
(市長)
 現時点でなにも話はないですが、単独整備した後に、どこかの市町から自分のまちのごみを受け入れてほしいという話があったときに、俎上にのぼると思います。今後、そういった話が出てくれば、十分話をしなければいけないことだと思いますし、ていねいに進めていきたいと思います。
(徳島新聞社)
 ありがとうございます。
(共同通信社)
 現在の施設はあとどれくらい使用できるのか教えてください。
(環境施設整備室長)
 現在、論田町と国府町に施設がありますが、論田町の施設が昭和54年竣工で43年経過し、国府町の施設が平成3年竣工で31年経過しています。
 あとどれぐらい使用できるのかということですが、新しい施設ができるまで使えるように修繕していきたいと考えています。
(共同通信社)
 50年、60年といったような耐用年数の見通しはないのでしょうか。
(環境施設整備室長)
 新しい施設ができるまで使用に耐えられるように修繕していくという考え方なので、タイムリミットがあるわけではありません。
(共同通信社)
 わかりました。

注記:質疑応答は内容を要約しております。

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