汚染を防ぐ市の取り組み

更新日:2023年3月10日

生活排水処理施設の整備について

 家庭や事務所で使われ排出される水のことを生活排水といいます。生活排水は、トイレからのし尿排水と炊事・洗濯・お風呂などからの生活雑排水に分けられます。
 現在、徳島市の生活排水の処理は主に二つの方法で行われています。一つは公共下水道でもう一つは浄化槽によるものです。どちらも微生物の働きを利用し汚水の浄化を行っています。

  • 公共下水道

 家庭や事務所で使われ排水される汚水を下水管からポンプ場を経て下水処理場(中央浄化センター・北部浄化センター)に集め、主に微生物を利用して汚水を浄化し河川に流しています。一つの下水処理場で多くの家庭や事務所からの排水を処理することができるので効率的な汚水処理を行うことができます。

  • 浄化槽

 浄化槽は下水道が整備されていない地域の住宅などに設置されています。浄化槽はすべての生活排水を処理できる合併処理浄化槽とトイレのし尿排水しか処理することができない単独処理浄化槽に分けられます。現在、浄化槽を新設する場合は原則として合併処理浄化槽の設置が義務付けされていますが、依然として市内には多くの単独処理浄化槽が残っており、早急な合併処理浄化槽への転換が必要となっています。市では、補助金を交付し、合併処理浄化槽への転換促進を図っています。

生活排水対策に係る啓発について

生活排水浄化実践推進員制度

 自らの家庭生活において浄化実践活動を行うとともに、地域において生活排水浄化対策の実践を推進する市民を募集し、生活排水浄化実践推進員として登録を行っています。
 徳島市では、推進員の皆さんが地域において啓発するための啓発用品の貸出・提供などの活動を支援するほか、啓発活動をより良くするための意見交換会などを開催しています。


推進員による学習会の様子(令和2年9月 加茂名南小学校にて実施)

出前環境教室の実施

 「出前環境教室」では、環境学習を希望する学校や市民のグループを対象に、市職員や有識者の講師を派遣し、水質検査・水生生物観察・廃油石けんづくり等体験型の学習会や講話型の学習会などを実施しています。身近な学習会をとおして生活排水について関心を深めてもらい、水を汚さないために自ら取り組めることを考え、実践することを推進しています。


小学校で行う生活排水についての授業の様子

廃食用油の回収事業

 市に登録している資源ゴミの回収団体が行う回収事業や市のエコステーションを通じて、廃食用油の資源回収・リサイクルを行っており、集めた廃食用油は業者に引き取ってもらい、飼料・肥料の原材料として活用しています。

環境保全課

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館10階)
電話:088-621-5213
ファクス:088-621-5210