最終更新日:2023年4月1日
小児科は、お子さんのかかりつけ医である地域の医療機関と連携して、主に疾患の精査や入院治療を行っています。一般小児科疾患は感染症が圧倒的に多いですが、それ以外にも幅広く小児の内科的疾患の治療に携わっています。
当院小児科は新生児医療に長年寄与しており、徳島県地域周産期母子医療センターとして24時間365日体制で新生児の治療を行っています。現在、NICU6床、GCU11床を有し、集中治療を必要とする在胎32週以降の院内出生児、近隣産婦人科からの新生児搬送、緊急母体搬送に対応しています。
また、当院出生児の1か月健診、早産・低出生体重児、新生児仮死、先天奇形症候群など、長期経過観察が必要な児を対象として発達外来を設け、発達・成長のフォローアップや予防接種を行っています。
外来診療は一般外来として、主に急性期の小児科疾患全般に対応しています。専門外来は(原則予約制)、新生児外来、発達外来、神経外来を開設し、専門性の必要な疾患、慢性疾患、定期的な経過観察が必要な疾患に対応しています。
予防接種の普及から、肺炎球菌やインフルエンザ菌の細菌感染は減少し、ウイルス(ライノウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど)やマイコプラズマ、百日咳などの呼吸器感染が多くを占めるようになっています。
臨床症状、血液・血液ガス検査、胸部レントゲンなどから病巣や重症度を判断し、培養、抗原・抗体検査により原因病原体の特定に努めます。ウイルス性の場合は、輸液、吸入、吸引などの理学療法を中心とした対症療法を行い、細菌性が疑われる場合は抗菌剤の点滴または内服を行います。
症状により、ステロイド剤の使用、呼吸状態の悪化時には酸素吸入や呼吸器による呼吸管理を行うこともあります。
4歳以下の乳幼児に多く、全身の血管に炎症が起こる原因不明の疾患です。
特徴的な症状は、高熱、眼球結膜充血、口唇発赤、イチゴ舌、体の発赤疹(乳児の場合はBCG 接種跡の発赤もみられる)、手足の腫れ、首のリンパ節腫脹です。
川崎病と診断あるいは強く疑われる場合、血液を固まりにくくするアスピリンの内服と、発熱から5日目に免疫グロブリンの投与を行います。
経過中に、心臓超音波検査で、冠動脈病変のチェックを行います。退院後も定期的に外来でのフォローが必要です。
ハイリスク児
[呼吸管理]
[水分・栄養管理]
呼吸障害
循環障害
脳神経疾患
黄疸
感染症
内分泌・代謝性疾患
その他
在宅医療計画
職名 | 氏名 | 所属学会・認定資格 | 専門分野 |
---|---|---|---|
診療部長 兼 副センター長 |
日本小児科学会専門医 |
小児てんかん |
|
主任医長 |
日本小児科学会専門医・指導医 |
小児神経学・小児科学 臨床遺伝学 |
|
主任医長 | 市原 裕子 | 日本小児科学会専門医・指導医 |
小児科一般 |
搬送・人工呼吸 | ||
---|---|---|
母体搬送 |
14 |
|
新生児搬送 |
8 |
|
人工呼吸 |
16 |
|
体重別入院数 | ||
500g~ 999g |
0 |
|
1,000g~1,499g |
1 |
|
1,500g~1,999g |
10 |
|
2,000g~2,499g |
41 |
|
2,500g以上 |
332 |
|
総 計 | 384 |
|
||
---|---|---|
病原体判明 | ||
マイコプラズマ感染症 |
1 | |
RSウイルス感染症 | 12 | |
突発性発疹症 |
1 | |
ぶどう球菌感染症 |
1 | |
大腸菌菌血症 |
1 | |
手足口病 |
1 | |
呼吸器感染症 | ||
ウイルス性咽頭炎 | 2 | |
急性肺炎 | 4 | |
急性気管支炎 | 6 | |
クループ症候群 | 1 | |
消化管感染症 | ||
|
細菌性腸炎 |
2 |
ウイルス性腸炎 | 3 |
|
その他部位 | ||
|
頚部化膿性リンパ節炎 | 1 |
深頚部膿瘍 | 1 |
|
急性腎盂腎炎 | 5 | |
|
||
|
大腸重積症 |
1 |
クローン病 |
1 |
|
新生児乳児消化管アレルギー |
1 |
|
|
||
熱性痙攣 | 2 |
|
痙攣重積症 | 1 |
|
|
||
IgA血管炎 | 3 |
|
川崎病 | 4 |
|
特発性血小板減少性紫斑病 | 1 |
|
総 計 |
56 |
小児科専門医研修施設
徳島県地域周産期母子医療センター
周産期専門医(新生児)暫定認定施設