令和3年4月23日付徳島新聞27面掲載 「点検内藤市政1年」に対する見解

更新日:2021年5月10日

 2021年4月27日に行われた市長記者会見の場において、会見に先立ち、市長から徳島新聞社に対して、厳重に抗議を行いました。
 内容は次のとおりです。

市長発言

 4月23日付の徳島新聞「点検内藤市政1年」4番について、厳重に抗議したいと思います。
 当該記事の中では、11月の人事異動について触れられておりました。このシリーズものについては、他にも抗議したい内容などがございますが、今回は職員の名誉を守るために、トップとして断固抗議したいと思います。問題と思う部分を読み上げます。

〇4月23日徳島新聞27面から引用

 特に11月の異動は職員間に波紋を広げた。当時の総務部長兼理事の部長職を解き、理事専任とした。実質的な降格人事だ。
 この部長は遠藤彰良前市長に登用され、庁内で「遠藤派」と見られていた。人事課は「国のデジタル庁創設を視野に入れ、市役所の事務全般のデジタル化を担う理事を据える必要があった」とするものの、職員だけでなく市長派の市議からも「遠藤カラーを排除したかったのだろうが、年度途中にやり過ぎだ」との声が上がった。

という文面でした。
 まず、これは主観なども入っている内容であると思います。異動については、理由は明記してあるとおりです。彼が遠藤市長時代に登用されたことは事実だと思いますが、私が選んだ総務部長でもあります。遠藤カラーを排除したかったのであれば、昨年の4月、5月の段階で彼を総務部長から外すこともできました。しかし、私はそうはしませんでした。彼のことをきちんと信頼し、人事やほかの制度についても相談をしていました。
 デジタル担当理事が降格ということについてですが、私はそういう認識は全くありません。今のデジタル庁やDX推進の流れの中でどうしてデジタル担当が降格と言えるのでしょうか。それでは、徳島新聞さんの中でデジタル部門に配属された方は降格なのでしょうか。他の官公庁からデジタル庁に出向した職員さんは降格なのでしょうか。他の省庁や企業等でもデジタル系の外部人材の導入も進んでいますが、それはデジタル分野が重要な分野だからではないでしょうか。実質的な降格ということは時代に逆行しています。 
 徳島市も行政版のLINEのようなSNSツールであるロゴチャットなどを導入しましたが、それを推進する際にも該当職員は尽力してくださいましたし、昨今のLINEの個人情報の件の報道がされた際にも率先して全庁挙げての調査などをしてくださいました。現在は、このコロナ禍の中で大変な病院局に行ってくださっています。現在も病院のWi-Fiについてご尽力をいただいており、これについても次の記者会見で発表できると考えています。患者さんにとって心地いい環境を整えるために慣れない業務にもまい進してくださっています。
 いろいろ私が任せたいと思う部署で活躍してくれているこの職員のことを、彼の名誉を、尊厳を損なうような書きぶりに対して私は到底看過できません。
 徳島新聞は多くの家庭が購読している地元の新聞です。その新聞に実質的な降格と書かれた彼の心情をおもんぱかると、どれほどのものかと胸がとても痛いです。謝罪記事を掲載したとしても、訂正記事を載せたとしても、それは小さなもので、彼が受けた心痛を緩和できるものだとも思えません。これはペンの暴力といえるものだと思います。
 加えて、職員を遠藤派、内藤派などと分断してほしくもありません。私にとって職員は全員、ともにこの徳島をよくしていく同志であると考えていますし、どの部署が上で、どの部署が下ということもありません。人事異動は回数が問題なのではなく、何のためにしているのかを考えるべきだと思います。遠藤前市長時代の秘書課にいた職員は遠藤派、総務部長は遠藤派などとレッテル貼りをされるのはすごく迷惑です。職員の士気にも関わります。
 トップとして職員を私は守りたいと思います。だから厳重に抗議をしたい。
 マスコミは事実に基づいた記事を客観的に伝えることが私は本分であると考えています。そのうえで政策について批判したいのであれば、事実を踏まえて批判することは構わないと思います。しかし、職員のプライバシーに関することや名誉に関わることについては最大限の配慮をし、報道をしてくださるように切にお願いいたします。あなたたちの影響力というのは自分たちが思っているよりも非常に大きいものです。そこを考えた報道をしてくださることを切に要望しておきます。

(注記)市長発言を受けてのやり取りについては、4月27日の市長記者会見の質疑応答に掲載しています。

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