第1回「遠藤市長とくるま座トーク」(2024年11月19日)

更新日:2024年12月15日

 今回は、徳島県内で活動する防災士や防災・減災に取り組むメンバーが中心となり、2023年に結成され、阿波おどりを通して防災を身近に感じてもらう啓発活動を行っている「徳島ひなんくん連」の皆さんと、「防災と街づくり、人づくり」をテーマに、活発な意見交換を行いました。

開催概要

日時     令和6年11月19日(火曜) 18:30~19:30

場所     徳島市役所13階 第一研修室

参加団体   「徳島ひなんくん連」

       (後列左から)
       藤村さん、山本さん、神倉さん、立石さん
       (前列左から)
       瀬戸さん、遠藤市長、青木さん

テーマ    防災と街づくり、人づくり

意見交換概要

防災啓発に関するイベントを開催

(青木さん)

 2年前に徳島市防災対策課と両国本町商店街と徳島ママ防災士の会Switchが共同して、みんなの安心安全マップ作成を行ったことをきっかけに、阿波おどりでも何かできないか、防災啓発ができないかと考え「徳島ひなんくん連」が誕生した。
 将来的には、平時から防災意識の繋がりを啓発するために「徳島ひなんくん連」をさらに発展させていき、両国本町商店街を歩行者天国にして、防災・減災のフェスティバルを開催したい。
 また、今後必ずやってくる災害に対して、安心感や安全または防災知識を得るためには、学びが必要だと考える。そこで、一般の人たちも学んで、伝えて体験できるような取り組みができる場づくりを徳島市と一緒にしていきたい。

(市長)

 初めは、歩道などでイベントをしてみて、状況を見ながら規模を大きくしていくのはどうか。建設予定の危機管理センターで、防災に関する学びの機会を提供することがあれば、協力してほしい。

市外の人や学生に向けた防災啓発活動

(立石さん)

 普段の生活の中で、急に地震が起こった時に、市外の人や学生さんたちがどこに逃げたらいいか分からないということが実際出てくると思う。
 避難情報を知ってもらうために、市内に2か所ある大型ビジョンを使用して、避難場所または避難ビルの掲示をしてはどうか。

(市長)

 大型ビジョンやホームページもだが、誘導できるような情報をQRコードに変えていきたいと考えている。観光客や外国の人がQRコードで、最新の情報を読み取れるような形の広報に繋げていく方向に変えていっている最中。
 今後、大型ビジョンも含めて防災広報の効果的な方法を検討していきたい。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(瀬戸さん)

 多くの人が集まるイベントの時は、災害がいつ起こるか分からないという意味でも、避難場所などの啓発活動を改めて重点的に行うべきと考える。今年は、阿波おどり期間中に津波避難場所を示すピクトグラムを徳島ひなんくん連と両国本町商店街の皆さんと張り出した。そこで、もし可能ならば今後、阿波おどり期間中に阿波おどり実行委員会と協力して、防災啓発やいざというときの避難誘導などの環境づくりを一緒にしていきたい。
 徳島市と防災サポーターと地域の人々が一緒になって防災に対する動きをしていけたらいいなと思う。

(市長)

 防災サポーターの方と地域の方が一緒になって防災対策をしていただけるのは非常にありがたい提案。徳島市も尽力していきたい。

地域で防災について考える場づくり

(神倉さん)

 「両国本町商店街みんなの安心安全マップ」を作成している際に、作成の過程が非常に大切だと感じた。
 普段、防災について話す機会がない地域の方々が集まり、防災について意見を出し合う場を設け、話し合うことが、防災意識を継続する第一歩と考える。このような機会が今後ももっとあればいい。

(市長)

 大勢の地域の人達が関わって、みんなが自分ごととして考える機会があったのは非常に良いことだと思う。
 マップがきっかけとなって、話し合う機会ができたのが素晴らしい。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(山本さん)

 銀座商店街全体および個店単位で防災活動へ取り組みたい。また、近所の商店街(籠屋町・東新町・富田町・両国など)と防災の連携がいつかできればいいと思う。

(市長)

 街中の課題が改めてよく分かりました。防災という視点でいくと、参加してくれる地域の方々も多いのではないか。

親子を対象にした防災事業提案

(藤村さん)

 母親の子どもを守りたいという気持ちは今も昔もずっと変わらないが、ワンオペであったり、いろいろな状況が変わっていくなかで、親の負担がどうしても増えているというのが現状。
 自然災害への備えは、地域や子どもの年齢によって異なる。地域ごとにある児童館で親が防災士から話を聞ける場をつくることで、地域のコミュニティも高まり、同じ目線の繋がりができることで子どもたちを守ろうという意識も高まると考える。
 徳島市ならではの防災教室を開催したり、子どもを対象とした防災の啓発活動を定期的に行っていきたい。

(市長)

 良い事業提案をいただきありがたい。市の防災対策で、サポーター事業としていろんなアイデアが実現できるような事業化を今後検討していきたい。

市長まとめ

 皆さんの防災に対する意識の高さや、自分の事だけでなく人のためにという熱い気持ちに感動した。1人1人が危機意識を持ってさまざまな防災啓発活動をしており、その活動が市民の方々の防災について考えるきっかけや、学び、気づきの機会を作っていることが本当に素晴らしいと思う。
 1人1人が自分事として防災について考えることが、本当に大切だということと、皆さんが日々活動している中で具体的な提案やアイデアをいただくことができ、今後、徳島市としてどのような工夫や事業をしていくべきなのか、いいヒントをいただけた。この意見交換会での皆さんからいただいた意見を今後の市政へ生かしていければと思う。

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