旧徳島テクノスクール敷地の土壌からクロロエチレンが検出された件への対応について

更新日:2023年12月22日

 徳島県が、旧徳島テクノスクール(南島田町2丁目25)の敷地売却に向け土壌調査を実施したところ、土壌ガス(土壌中に存在する気体)からクロロエチレン(0.14ppm)が検出されたと発表しました。
 今回実施した土壌調査は、調査エリアや対象物質を絞った簡易的な形で調査を行っており、県は土壌汚染対策法に基づくガイドラインに沿った形で改めて土壌調査を行うとしております。
 現時点は、土壌ガスからクロロエチレンが検出された段階で、今後、県が法に基づき実施する土壌調査により汚染の有無が判明することになりますが、市では緊急の地下水調査を実施することといたしましたので、地下水採取へのご協力をお願いします。
 なお、令和3年に南島田町4丁目(旧徳島テクノスクールの西側約600mの地点)で地下水調査を実施しておりますが、クロロエチレンは検出されておりません。

市が実施する地下水調査

1 調査の概要

(1)調査の対象
  旧徳島テクノスクールの半径約200m圏内で、市へ徳島市飲用井戸等衛生対策要領に基づく飲用井戸等台帳の報告がある方から、方向などを考慮して選定します。
(2)調査期間
  令和5年12月13日~
(3)調査対象物質
  テトラクロロエチレン注)、トリクロロエチレン注)、1,1,1-トリクロロエタン注)、1,1-ジクロロエチレン注)、1,2-ジクロロチレン注)、クロロエチレン
  注)クロロエチレンはテトラクロロエチレンなどが分解して生成することから、生成元となる可能性がある物質についても調査を行います。
(4)その他
  調査時の地下水の採取は市職員が行います。

2 調査結果

4箇所で地下水を調査した結果、測定した項目は全て定量下限値未満でした。
注)定量下限値とは、定められた分析方法で定量できる最低濃度のことです。

クロロエチレン(塩化ビニル)

 常温では揮発性が高く、無色透明の気体で、上・下水道配管や電線皮膜、雨どいなどに利用される塩化ビニル樹脂の原材料になります。また、土壌や地下水に残留したテトラクロロエチレンなどの分解によっても発生することが報告されています。
 水道の水質基準のほか、土壌や地下水について環境基準が定められています。

環境保全課

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館10階)
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