川をきれいにするために。

更新日:2016年4月1日

質問

 川をきれいにするために私たちにできることを教えてください。

回答

 川や海に流れ込む水には、雨水や工場、農業・畜産などからの排水のほか、私たちの暮らしからの生活排水があります。生活排水に含まれる汚れはBOD(生物化学的酸素要求量)の量で1人1日約40グラムといわれており、そのうち約45%が台所からの排水によるものです。
 川をきれいにするためには、台所や洗濯などでの日頃の取り組みが大切になります。

1.台所について

料理

 余った料理は捨てるしかありません。捨てないようにするには、まず、「食事をつくるときに余分な量をつくらない」「味噌汁、スープは人数分だけ計量してつくる」「煮汁やだしも少なめに」。そして、食事をするときは、飲み残し、食べ残しをしないことです。

油脂類

 少量でも汚濁が大きいものです。使用済みの天ぷら油は、から揚げや炒めものに使用し、なるべく使いきることをお薦めします。どうしても残った場合は、廃油石鹸にしたり、米ぬか肥料をつくったりもできます。
 汚れのひどい調理器具や食器類は、汚れを不要な紙で拭き取ったり、ゴムへら等で落としてから洗います。汚れ物はきれいなものから洗い、洗剤を使わなくていいものは水洗いだけに。アクリルたわし等を使えば、軽い油汚れなら、洗剤を使わなくても大丈夫。

三角コーナー

 台所の三角コーナーには、目の細かいろ紙袋や古いストッキングを使い、細かな調理屑まで回収しましょう。三角コーナーに上から水道水を流したりして、汚れを流しださないこと。

米の磨ぎ汁

 流さないで植木の肥料に使いましょう。最近は無洗米も普及しています。

2.洗濯について

 洗剤は規定量より多く使っても洗浄力は増えません。むしろ、全自動洗濯機では、洗濯物に洗剤が残り、黄ばみの原因にもなります。また、汚れが落ちてないからと、もう一度洗濯機をかけ直す人もいますが、予め汚れのひどいものは部分洗いしてしておくといいでしょう。

3.浄化槽について

 浄化槽を設置している方は、正しい使い方をしていますか?便器の清掃は水だけか中性洗剤を利用しましょう。強い、酸やアルカリ、漂白剤を利用すると浄化槽内の微生物が死んでしまいます。
 また、小さな家庭用浄化槽であっても、単独処理浄化槽、合併処理浄化槽の区別なく、適切な維持管理が必要です。汚泥の汲み取り清掃だけでなく、気温や汚水量に応じた調整がなくてはなりません。定期的な維持管理を登録業者に委託するとともに、年に1度は法定検査を受診しましょう。

環境保全課

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館10階)
電話:088-621-5213
ファクス:088-621-5210