心肺蘇生法について

更新日:2020年7月29日

心肺蘇生法を学ぶ前に

 人の体で最も弱い部分は脳細胞です。心臓・呼吸が止まって血流が停止し、酸素の供給が行われなくなると細胞は3~4分間で重大な障害を受けます。
 心肺蘇生法も早い程、救命率は高いと言われています。
 従って、119番通報から救急車が現場到着するまでの間、そばにいるあなたが素早く応急処置を始めることが大切なのです。
 それでは、自動体外式除細動器(AED)の使用方法を含めた心肺蘇生法を学んでみましょう。

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による心肺蘇生法について

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、心肺蘇生法の手順が一部変更されております。主な変更点は以下のとおりです。

○新型コロナウイルスが流行している状況においては、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるもの
 として対応する。
○成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わずに胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施する。
  (注)子どもの心停止に対しては、人工呼吸ができる救助者は実施します。
○ウイルスの飛散を防ぐため、胸骨圧迫を実施する前に傷病者の鼻と口をタオルやハンカチで覆う。

心肺蘇生法の流れ

1 反応(意識)の確認をする

  • 傷病者の近くで「大丈夫ですか」または「もしもし」と大声で呼びかけながら、肩を軽くたたき、反応があるかないかをみます。

反応確認の様子の説明イラスト

2 助けを呼ぶ

  • 反応がなければ、大きな声で「誰か来て!人が倒れています!」と助けを求めます。
  • 協力者が来たら、「あなたは119番へ通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」と具体的に依頼します。

助けを呼ぶ様子の説明イラスト

3 呼吸の確認

  • 傷病者が「普段どおりの呼吸」をしているかどうかを確認します。
  • 傷病者のそばに座り、10秒以内で傷病者の胸や腹部の上がり下がりを見て、普段どおりの呼吸をしているか判断します。

 (注)確認や観察の際に、傷病者の顔と救助者の顔があまり近づきすぎないようにします。

呼吸を確認する様子の説明イラスト

4 胸骨圧迫

  • 傷病者に普段どおりの呼吸がないと判断したら、ハンカチやタオルがあれば傷病者の鼻と口を覆うように被せて、胸骨圧迫を開始します。
  • 胸の真ん中を、重ねた両手で「強く、速く、絶え間なく」圧迫します。
  • 胸の真ん中に、片方の手の付け根を置きます。
  • 他方の手をその手の上に重ねます。両手の指を互いに組むと、より力が集中します。
  • 肘をまっすぐに伸ばして手の付け根の部分に体重をかけ、傷病者の胸が少なくとも5cm沈むほど強く圧迫します。
  • 1分間に100回~120回の速いテンポで連続して絶え間なく圧迫します。
  • 圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、胸がしっかり戻るまで十分に力を抜きます。

胸骨圧迫する様子の説明イラスト(1)

胸骨圧迫する様子の説明イラスト(2)

圧迫する胸骨部分の説明イラスト

圧迫するときの手の置き方の説明イラスト

圧迫するときの手の組み方の説明イラスト

胸骨圧迫する正しい姿勢の説明イラスト

胸骨圧迫する間違った姿勢の説明イラスト(1)

胸骨圧迫する間違った姿勢の説明イラスト(2)

AEDの使用手順

5 AEDの到着と準備

(1) AEDを傷病者の近くに置く

  • AEDを傷病者の近くに置きます。ケースから本体を取り出します。

(2) AEDの電源を入れる

  • AEDのふたを開け、電源ボタンを押します。ふたを開けると自動的に電源が入る機種もあります。
  • 電源を入れたら、以降は音声メッセージと点滅するランプに従って操作します。

(3) 電極パッドを貼る

  • 傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。
  • 電極パッドの袋を開封し、電極パッドをシールからはがし、粘着面を傷病者の胸の肌にしっかりと貼り付けます。
  • 機種によっては電極パッドのケーブルを接続するためにAED本体の差込口(点滅している)にケーブルのコネクタを入れるものがあります。

AEDの置き場所の説明イラスト

AEDの電源を入れる様子の説明イラスト

電極パッドを貼る場所の説明イラスト

6 心電図の解析

  • 電極パッドを貼り付けると“体に触れないでください”などと音声メッセージが流れ、自動的に心電図の解析が始まります。このとき、「みなさん、離れて!!」と注意を促し、誰も傷病者に触れていないことを確認します。
  • “ショックは不要です”などの音声メッセージが流れた場合は、ただちに胸骨圧迫を再開します。

心電図の解析の様子の説明イラスト

7 電気ショック

  • AEDが電気ショックを加える必要があると判断すると“ショックが必要です”などの音声メッセージが流れ、自動的に充電が始まります。充電には数秒かかります。
  • 充電が完了すると、“ショックボタンを押してください”などの音声メッセージが出て、ショックボタンが点灯し、充電完了の連続音が出ます。
  • 充電が完了したら、「ショックを行います。みなさん、離れて!!」と注意を促し、誰も傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。

ショックボタンを押す様子の説明イラスト

8胸骨圧迫の再開

  • 電気ショックが完了すると、“ただちに胸骨圧迫を開始してください”などの音声メッセージが流れますので、これに従って、ただちに胸骨圧迫を再開します。

心肺蘇生を再開する様子の説明イラスト

9AEDの手順と胸骨圧迫の繰り返し

  • 胸骨圧迫を再開して2分ほど経ったら、再び、AEDが自動的に心電図の解析を行います。音声メッセージに従って傷病者から手を離し、周りの人も、傷病者から離れます。
  • 以後は、6心電図の解析、7電気ショック、8胸骨圧迫の再開の手順を、約2分間おきに繰り返します。

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