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令和5年第1回定例会

最終更新日:2023年3月6日

 令和5年第1回徳島市議会定例会に臨み、ただいま上程されました議案の説明に先立ちまして、これからの市政運営に取り組む私の所信を申し上げ、議員各位並びに市民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。

一 はじめに
(1)トルコ・シリア大地震
 先月、トルコ南部で発生した大規模な地震により甚大な被害が生じ、多くの尊い人命が失われました。地震発生から、ちょうど1か月が経とうとしておりますが、ニュース映像を見ますと今なお大きな爪痕が残っている状況であり、不幸にして亡くなられた方々に、深い哀悼の意を表しますとともに、被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
 徳島市では、本市消防職員が、地震発生直後から、国際緊急援助隊の一員として、現地で懸命の救助活動を行うとともに、市役所本庁舎等において、被災地支援のため、日本赤十字社による「2023年トルコ・シリア地震救援金」の募金を受け付けておりますので、皆さまのご協力をお願いいたします。
 また、南海トラフ地震の発生確率が高まるなか、徳島市といたしましても、引き続き、防災・減災対策の強化を図ってまいります。

(2)新型コロナウイルス感染症
 私が市長に就任した当初から社会全体に大きな影響を与えている新型コロナウイルス感染症について、政府は、「国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある状態とは考えられない」として、この春、感染症法上の位置付けを、季節性インフルエンザと同様の「5類」へと引き下げることを予定しており、コロナ対応は大きな節目を迎えようとしています。
 先行きは非常に不透明ですが、私たちは、社会環境の変化を見極め、より良い方向へと進んでいかなければなりません。
 新型コロナウイルス感染症のまん延により停滞した人の流れは、着実に戻りつつあります。訪日外国人旅行者数についても、新型コロナウイルス感染症の発生以降、大幅に減少していましたが、令和4年に初めて増加に転じました。国においては、大阪・関西万博が開催される令和7年を目処に、持続可能なカタチでの観光復活を目指すための取組を強化していくこととしており、インバウンド需要は今後も拡大していくことが期待されているところです。
 こうした好機を逃さないためにも、徳島市も人を惹きつける魅力あるまちづくりを前に進めていく必要がございます。
 これまで進めてきた中心市街地活性化の取組をさらに前進させるとともに、徳島市の観光・経済に良い循環が生まれるよう、民間事業者とも連携を図りつつ、街中・郊外のコンテンツ作りや魅力発信などに取り組んでまいります。
 一方で、コロナが「5類」へ移行したとしても、社会経済の動向を見つつ、必要な対応をしっかりと行ってまいります。

(3)生活者の支援
 1年前に突如起こったロシアによるウクライナ侵攻を背景とした国際的な原材料価格の上昇や、円安の影響等によるエネルギー・食料価格の高騰は、依然として企業の経済活動や市民生活に大きな影響を及ぼしています。国において、ガソリン価格や電気料金の激変緩和措置や、予備費の拡充による様々な対策が取られるなか、徳島市におきましても、令和4年度に開催されたすべての市議会において、物価高騰対策関連予算を編成し、市民生活や地域経済の下支えに全力で取り組んでまいりました。
 令和5年度当初予算でも学校給食費の補助をはじめ、経済対策に関する予算を編成していますが、今後も国の動きと歩調を合わせながら必要な対応を行ってまいります。

二 令和5年度当初予算案
(1)全体像
 それでは、令和5年度当初予算等の概要につきまして、ご説明いたします。
 当初予算編成におきましては、中心市街地の活性化をはじめとする魅力あるまちづくりやダイバーシティの推進、子育て環境の充実などといった、これまで重点的に取り組んできた施策をより一層前に進めるとともに、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつつあるなか、徳島市においても、平時への円滑な移行を進め、市民の皆さまに、まちが発展していくことを実感していただける取組に、予算を重点配分することといたしました。
 また、予算の編成に当たっては、不確実な世界を乗り切っていくためにも、行財政運営のレジリエンス(強靱性)の向上を図りつつ、将来を見据えた取組に関しては、積極的に財源配分を行うなど、限られた財源の中、最大限効果をあげることができるよう取り組んでまいりました。
 その上で、昨年、徳島市が「SDGs未来都市」に選定されたことを踏まえ、関連する取組を前に進めていくとともに、具体的には、まち全体の集客力を高める『人が集う魅力あるまちづくり』、子ども一人ひとりの個性や可能性を伸ばすとともに、高齢者や障害者の社会参加を促進するための『希望あふれるまちづくり』、多様な人とともに課題解決に取り組む『共生するまちづくり』、SDGsの取組や、循環型社会の構築を推進する『持続可能なまちづくり』、地域経済の下支えや、災害に強いまちをつくる『安心して暮らせるまちづくり』といった5項目について施策をとりまとめています。
 一般会計当初予算の全体像といたしましては、歳入では、地方財政対策である臨時財政対策債が減少するものの、景気の持ち直しが期待されることから市税の増収を見込み、主要一般財源収入は、前年度と比較して増加するものと見込んでいます。
 一方、歳出では、人口動態の変化等により社会保障関係費である扶助費が増加していることに加え、物価高騰の影響等が全体としてかかる費用を押し上げています。
 このような状況にありましても、市税等の徴収強化や、あらゆる財源の確保、各部局における自律した事業の最適化など、歳入・歳出両面において財政規律を緩めることなく財政健全化に努めたことにより、財政調整基金及び減債基金からの繰入金は、平成元年以降で最小となった前年度並の6億282万円としています。また、地方債につきましては、まちづくりに必要な投資事業には、交付税措置のある有利な地方債を活用しつつ、極力発行額を抑え、後年度負担も考慮しながら予算編成に取り組みました。
 この結果、令和5年度当初予算の規模は、一般会計については、1,077億1,000万円、特別・企業会計については、942億7,134万円となり、前年度予算と比較いたしますと、一般会計では、14億円、率にして1.3%の増となっています。また、特別・企業会計では、介護保険事業特別会計、水道事業会計、公共下水道事業会計の増などに伴い、前年度と比較して、50億9,689万円、率にして5.7%の増となっています。
 それでは、令和5年度当初予算の主な施策について、先に申し上げた5つの項目に沿って、順次、ご説明いたします。

(2)人が集う魅力あるまちづくり
 一つ目は、『人が集う魅力あるまちづくり』に関する取組についてでございます。
 まず、中心市街地の活性化については、そごう徳島店が閉店し、一時は中心市街地の衰退が懸念されていましたが、現在、アミコビル、新ホール、阿波おどり会館を、中心市街地活性化のための核となる施設と位置付け、再生・整備を図りながら、中心市街地の活性化を、徳島市全体に波及させるよう取り組んでいるところです。
 アミコビルでは、「三越徳島」をはじめ、集客力のある店舗が順次出店しており、県市協調で進めている新ホールについては、県による本体整備にあわせ、徳島市の役割である周辺整備を進めています。
 こうした動きに歩調を合わせ、令和5年度当初予算では、新ホール整備関連事業や、新町西地区市街地再開発事業について引き続き必要な予算を計上するとともに、阿波おどり会館ではミュージアムのリニューアルに取り組むなど、核となるそれぞれの施設をこれまで以上に魅力ある施設とし、駅前一体に更なる賑わいを生み出すための取組を、着実に前に進めているところです。
 さらに、しんまちボードウォークのリニューアルに着手するとともに、商店街における空き店舗を活用した、交流人口の増加に繋がる事業等の提案に対する補助制度を創設するなど、中心市街地全体の底上げを、ハード・ソフト両面から進めてまいります。
 また、中心市街地以外の地域については、昨年のライオンの誕生により、名前の公募や由来に関するイベントを開催した「とくしま動物園北島建設の森」については、新たな魅力の発掘や、発信力の強化に取り組むこととしているほか、県内にとどまらず、関西圏をはじめ、県外からも大勢のマリンスポーツ愛好家が訪れる「小松海岸」について、更なる活性化を図ることとしています。
 令和5年度は、中心市街地のみならず、こうした郊外の施設について、民間の力も借りながら、更なる活用策や、魅力向上策を研究することで、市中心部を軸とした、まち全体の集客力強化に一層取り組んでまいります。
 次に、「阿波おどり」についてでございます。
 昨年夏の阿波おどり事業につきましては、コロナ禍における様々な制約があるなか、阿波おどりを応援していただけるネーミングライツ・パートナー企業をはじめ、県内外の多くの企業や団体の皆さまの支援もあり、黒字を確保できる見通しとの報告が、主催者である「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」からありました。
 今年は、引き続き事業の健全運営を継続しつつ、減少した団体客を回復させ、インバウンド需要を取り込み、より多くの来場者に阿波おどりを楽しんでいただける仕組み作りを早期に構築するため、実行委員会において2023阿波おどり事業計画策定に向け、昨年から協議を開始しているところです。
 徳島市といたしましても、できる限り早期に、またより良い事業計画が策定できるよう、実行委員会を積極的に支援してまいります。
 また、昨年の阿波おどりで、課題として浮かび上がりましたのが、急速に進む担い手不足でした。
 これまでも少子高齢化が進行することで、踊り連の皆さまからは、連員の確保に苦労をしているというお話は伺っていましたが、昨年夏の阿波おどりでは、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響が参加連の減少にも現れました。
 阿波おどりは古くから、結婚式の披露宴や、お祝い事で親族が集まった際など、社会や地域コミュニティにおける様々な場面で踊られることがあり、夏の阿波おどりが、観光客だけでなく、多くの市民の皆さまも一緒になって踊ったり楽しむことができるのは、こうした徳島の素晴らしい生活文化が根底にあるからだと考えています。
 私たちは、400年以上続くこの素晴らしい伝統文化を、しっかり後世に繋いでいかなければなりません。
 令和5年度は、阿波おどりの本場徳島の技を実際に肌で感じることができる、有名連の皆さまによる小学校への出前講座を、中学校にも拡大することを予定しています。また、有名連の皆さまと演舞場に踊り込む体験型観光コンテンツ「ダイバーシティとくしま連」の浴衣の更新や、阿波おどりミュージアムのリニューアルなど、阿波おどりの裾野を広げつつ、阿波おどりを通じた観光振興や、関係人口の創出に取り組みながら、阿波おどりの魅力を広く発信していくことで、担い手の発掘・育成についても強化してまいります。

(3)希望あふれるまちづくり
 二つ目は、『希望あふれるまちづくり』に関する取組についてでございます。
 まず、「子育て環境の充実」についてでございます。
 新型コロナウイルス感染症や物価高騰が、市民生活や地域経済に大きな影響を与えていることを踏まえ、これまで徳島市は、子育て世帯に対する国の給付金制度の対象とならない一定所得以上の方や、離婚家庭の方を対象に、本市独自の給付金を支給するなど、実際に子育てを行う方の目線で、きめ細やかに子育て家庭を支援してまいりました。
 また、国全体で出生数が急速に減少しているなか、安心して子どもを生み育てることができる環境を構築するためには、経済的な支援だけでなく、多様化するニーズにあわせ、一人ひとりに寄り添った相談や支援が重要となります。
 本年1月から開始した、妊娠届出時及び出産届出時にそれぞれ5万円を支給する「出産・子育て応援給付金」制度においても、出産・育児等の見通しを立てるための面談や、継続的な子育てに関する情報発信を、給付金の支給とセットで行うこととしています。徳島市では、こうした伴走型の支援を、令和4年度に、新たに心のケアを行う専門職を配置するなど、職員体制を強化して設置した「子ども家庭総合支援室」が中心となって行っているところです。令和5年度には、よりきめ細やかに対応できるよう、さらに職員体制を強化することとしており、引き続き、保健師や保育士、社会福祉士、心理職など様々な分野の職員が、専門性を発揮し、すべての妊婦・子育て家庭が、安心して出産・子育てができる環境をつくってまいります。
 また、昨年本格導入した子育て支援アプリ「ひまわりっこ」や、令和5年度から運用を開始する、ひとり親家庭に対するAIチャットボットは、ICTを活用して気軽に子育てに関する様々な情報が取得できるとともに、悩み事や困り事の解決に役立てていただくものです。24時間いつでも気軽に、自身が必要な情報を取得できるツールがあることは、これから結婚や子育てを考える皆さまにとりましても、安心感を与える一助になるものと考えています。今後は、利用状況などを踏まえ、機能の追加や、内容の充実を図るなど、常に利用者目線で、利便性の向上を図ってまいります。
 さらに、保育所等に入所している子どもの使用済み紙おむつにつきましては、保護者負担の軽減を図るため、市立保育所等において、自園での処分を開始するとともに、民間保育園等においても自園で処分できるよう支援してまいります。
 加えて、保育環境の向上や保育士の労務負担の軽減のため、これまで国基準を上回る4・5歳児の保育士の配置について、市単独で助成をしてまいりましたが、新たに、国基準を上回る1歳児の保育士の配置に対しても、市単独で助成をするほか、保育施設や学校施設等の改修に予算を重点的に投じることで、快適かつ安全・安心な子育てができる環境整備を推進することとしています。
 令和5年度当初予算では、これまで以上に、ハード・ソフト両面での子育て環境の充実を図っているところですが、国においては、「次元の異なる少子化対策」を実現するため、今月末までに少子化対策のたたき台を取りまとめ、本年6月に策定する「骨太方針2023」の中で大枠を示すこととされているところです。対象となる皆さまに、時機を逸することなく、こうした支援をお届けできるよう、情報収集に努め、準備できる部分については、今からしっかり準備してまいります。

(4)共生するまちづくり
 三つ目は、『共生するまちづくり』に関する取組についてでございます。
 昨年11月に開催した「市長とわくわくトーク」では、藍染め職人やクリエイターなどの集団である「屋雲万次郎」の皆さんと、「ものづくり職人が考える徳島市の未来」について、意見交換を行いました。「屋雲万次郎」では、ものづくり業界全般に発生している後継者不足や、まちの賑わい創出のため、それぞれが専門分野で培った技術をお互いに補完しながら、職人の厳しい世界にもある楽しさや、徳島の良さについての魅力発信とともに、人と人とが繋がることができるコミュニティ作りなどに取り組んでおられ、当日は、こうした活動を始めたきっかけや、徳島市に期待する熱い思いについて伺うことができました。
 2年前から、徳島市が、中心市街地の遊休不動産の活用による、エリア価値の向上や、公共の担い手育成のため取り組んでいる「リノベーションまちづくり推進事業」につきましては、令和4年度に、初めてリノベーションスクールを開催し、まちづくりに関心のある方の募集や、マッチングを行うことから始め、これまで幾度となくまちづくりに関する熱心な議論を行いながら事業プランを練り上げた結果、令和5年度には、起業に向けた動きが現実のものになろうとしています。
 私と同様に、大勢の方が「徳島市を良くしたい」と考え、行動を起しています。
 私が考える「まちづくり」とは、それぞれが思い描く未来を実現できる「まち」を創ることです。人が集い、賑わいが生まれ、雇用が創出され、自然発生的にイノベーションが起こることで、多種多様な選択肢が生まれることとなります。そんな徳島市を、できる限り多くの人と一緒に創っていきたいと考えています。
 令和5年度当初予算では、既存の事業に加え、公・民・学が連携して、社会問題を解決する新たな事業を共創するとともに、まちづくりに参画する人材を育成する取り組みや、地域の各種団体等と連携し、子どもがスポーツや文化に継続して親しむことができる機会を確保するため、部活動の段階的な地域移行に取り組むこととしています。
 また、人口減少の進行等により従来型の公共交通の維持が課題になる一方で、自動車運転免許証の自主返納者が増加することなどにより、交通弱者が利用しやすい公共交通の確保が求められていることから、民間事業者が持つアイデアやノウハウを活用し、バスとタクシーの利便性を組み合わせたAI搭載型のデマンド交通の実証実験に取り組むなど、様々な主体との連携を深める新たな共生の取組を実行してまいります。
 次に、誰もが認め合える「ダイバーシティ社会づくりの推進」についてでございます。
 国は、令和元年度に8%を切っていた男性の育児休業取得率を、令和7年度までに30%とする目標を掲げ、事業主への働きかけの強化など、さまざまな取組を実施しています。徳島市では、かねてより、妊娠期において、妊娠中の生活から育児までの学びの場として、父親も参加できる「パパママクラス」を開催していますが、今年初めには、男性の家事や育児への参画を促進するため、子育て支援セミナー「あなたも「さんきゅうパパ」になろう!」を開催し、新たに父親になられた方にご参加いただきました。
 今回のセミナーは、「徳島市ジェンダーギャップ解消アクション事業」の第4弾として開催したものです。この事業は、男女共同参画社会の実現に向けて、根強く残る固定的な性別役割分担意識や、アンコンシャス・バイアス(性別による無意識の思い込み)に気づき、その解消に向けた行動へと繋げることを目的に、これまでにも、ワークショップなどを開催してまいりました。
 また、誰もが自分らしく生き生きと働き活躍できるダイバーシティ社会の実現に向けて、先月、徳島市男女共同参画推進ネットワーク会議や、多くの経済団体の皆さまと連携し、女性活躍やダイバーシティ経営の推進を図ることを目的に、「とくしまダイバーシティフォーラム」を開催いたしました。当日は、私もパネリストの一人として参加させていただきましたが、会場のほかオンラインで視聴していただいた方を含め、皆さま大変熱心に耳を傾けられ、意見交換やダイバーシティの取組宣言などにも積極的にご参加いただいたところです。
 令和5年度からは、新たに、「性的指向」や「性自認」など、いわゆる「SOGIE」に関する相談窓口を開設するとともに、多様な社会参加・就労に向けた支援をさらに充実するため、「ひきこもり」に関する相談支援等を強化することとしており、今後におきましても、ダイバーシティに対する市民の皆さまの理解醸成や、誰もが認め合い、自分らしく生きることができる社会づくりに取り組んでまいります。

(5)持続可能なまちづくり
 四つ目は、『持続可能なまちづくり』に関する取組についてでございます。
 まず、「SDGsの推進」についてでございます。
 先程も申し上げましたとおり、昨年、徳島市は、「SDGs未来都市」に選定されました。
 昨年夏には、徳島市のSDGs推進の司令塔となる「徳島市SDGs未来都市実現協議会」を立ち上げるとともに、この協議会に「みらい部会」、「ジェンダー部会」、「パートナーシップ部会」の3つの部会を設置し、それぞれの分野のステークホルダーの皆さまとともに、具体的な取組方策についての協議を進めているところです。
 令和5年度は、3つの部会での議論をさらに進めるとともに、ひょうたん島周遊船の電動化に関する実証実験や、女性が活躍するロールモデルの発信など、部会での意見を踏まえた取組を展開するほか、市民の皆さまそれぞれが、出来る範囲でSDGsに取り組んでいただけるよう、プロモーション活動にも注力してまいりたいと考えています。
 また、SDGsの取組の一環として推進している公民連携に関しては、私が市長に就任して以降、18の企業や団体の皆さまと包括連携協定を締結し、行政だけでなく、民間の皆さまと問題意識を共有しながら、地域課題の解決に取り組んでいるところです。
 明日、3月7日には、新たに株式会社日産サティオ徳島と、「地域のモビリティ」や「災害対応」、「SDGsの推進」などに関して包括連携協定を締結するとともに、この具体的な取組の一つとして、同社のほかスカイレンタカー四国株式会社、J-ウィングレンタリース株式会社、株式会社スマートバリューと、公用車シェアリングの実証実験に取り組むこととしています。平日は公用車として利用しながら、運用の効率化・適正化を図るためのデータ収集を行うとともに、休日はシェアカーとして、市民ニーズや観光客の二次交通手段としての分析を行うものです。シェアカーの利用には、スマホサービスを活用することで、ニーズが高まっている非接触、非対面での利用など、新しいカーシェアのカタチについても普及促進に取り組んでまいります。
 また、「ふるさと応援寄附金」は、多くの皆さまのご支援により、令和4年度に初めて5億円の大台を突破することとなりました。この制度は、本市の魅力発信や関係人口づくり、財源確保という面だけでなく、地域の事業者の皆さまにとりましても、ビジネスチャンスに繋がる取組でありますので、寄附者の利便性の向上や、飲食・体験サービスといったより多くの事業者が恩恵を受けられる仕組みを検討するなど、創意工夫を凝らした企画に取り組んでまいります。
 人口減少や地域経済が縮小する社会において、SDGsの達成に向けた取組や、公民連携による取組は、まさに地域課題の解決に資するものであり、さらにこうした取組が、イノベーションを創出する契機となることも期待されています。今後におきましても、多様なステークホルダーの皆さまとともに、持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。
 また、「循環型社会の構築」を推進するため、新しい一般廃棄物中間処理施設の早期整備に向けて、基本設計や環境影響評価に着手するとともに、引き続き、地域の方々の理解醸成に努めてまいります。
 さらに、汚水対策を推進するため、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換費用に対する補助金の限度額を引き上げるとともに、汚水適正処理構想の見直しに伴い、市の公共下水道の整備計画区域から外れた、加茂・加茂名・八万の3分区について、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換を促進するため、新たな助成制度を創設することとしています。

(6)安心して暮らせるまちづくり
 五つ目は、『安心して暮らせるまちづくり』に関する取組についてでございます。
 「防災・減災」につきましては、南海トラフ沿いの大規模地震の発生確率が高まるなか、徳島市としても十分な対策を行っていく必要がございます。
 市民の皆さまがより円滑かつ迅速な避難行動を行うためには、あらかじめ十分な情報を得ておくとともに、しっかりと「訓練」を行うことが必要です。
 そのため、順次指定を拡大している避難所や、国のガイドラインの変更等を踏まえた、新しい「地震・津波ハザードマップ」を全戸配布するとともに、地域住民の皆さまと策定している「地区別津波避難計画」について、対象となる全地区の策定を急ぐほか、災害時に自ら避難することが困難な避難行動要支援者の個別避難計画についても、ケアマネジャーなど福祉専門職の皆さまの力もお借りしながら、独り暮らしなど優先度の高い方から策定を加速させてまいります。
 訓練については、令和5年度は、昨年に続き「徳島市民総合防災訓練」を開催するとともに、大規模災害時に、一般の避難所での生活が困難な高齢者や障害者、妊産婦などの受け皿として、本市が協定を締結している社会福祉施設などの福祉避難所における訓練を予定するなど、市民の皆さまの災害に対する実践力の向上や、意識啓発に取り組んでまいります。
 さらに、災害発生時においても市役所機能を維持し、市として迅速かつ適切な災害対応を行うとともに、本庁舎の災害対応機能を強化するため、「危機管理センター(仮称)」の整備を進めてまいります。
 また、指定避難所において、子どもや女性が安心してトイレを使用できるよう、ライトや防犯ブザーを配備するとともに、市民の防災意識啓発のため、新たに「防災エコバッグ」を製作・販売するほか、事前に被災後の復興まちづくりを考えながら準備しておく「復興事前準備」など、ハード・ソフト両面から防災・減災対策に取り組んでまいります。
 このほか、木造住宅の耐震改修を促進するとともに、住宅リフォーム助成を拡充することで、市民の安全・安心で、快適な住環境を支援してまいります。

(7)持続可能な行財政運営
 こうした施策展開とあわせて重要な視点が、「持続可能な行財政運営」についてでございます。
 総合計画に掲げる将来像「わくわく実感!水都とくしま」の実現に向けては、更なる効果的で効率的な行財政運営と、政策の実現を支える健全な行財政基盤が不可欠です。
 さらに、新型コロナウイルス感染症や、急激な物価高騰、災害の頻発化、激甚化など、同時複合的に難局が発生する、不確実な世の中に対応するため、行財政運営におけるレジリエンスの向上の重要性が増しています。
 こうしたことから、歳入の根幹をなす市税収入については、負担の公平性を確保する観点からも、徴収率の向上に取り組んでおり、令和3年度は、過去最高となる約98%の徴収率を達成するとともに、令和4年度には、税金の滞納処分で四国の市町村で初めて仮想通貨を差し押さえるなど、滞納者からの徴収を強化しているところです。
 一方、納付の際の利便性向上のため、口座振替やコンビニ収納の促進に取り組むとともに、令和5年度からは、固定資産税や都市計画税、軽自動車税など一部の税目について、これまでのバーコードに加え、QRコードを印字した納付書を送付させていただくこととなります。QRコードを活用することで、納付できる金融機関が大幅に増えるほか、ご自宅に居ながらスマホ等を利用して、従来よりも幅広い時間帯で納付できるようになりますので、これまでの口座振替の促進などとあわせ、QRコードの活用についても、周知・広報に取り組んでまいります。
 また、職員体制の見直しを図りつつ、「子ども家庭総合支援室の体制強化」や「生活保護制度の適正運営のための体制強化」、「危機管理体制の強化」など、市民サービスの向上や重要課題への対応力の強化を図るなど、職員配置の適正化に取り組んでいるところです。
 先程申しましたとおり、「ふるさと応援寄附金」については、より多くの事業者の皆さまの活用による返礼品の充実や創意工夫を凝らした企画により、さらに拡大できるよう取り組むとともに、昨年、包括連携協定を締結した、株式会社メルカリ及び、株式会社ソウゾウとの連携事業の一環として先月開始した「メルカリShops」の活用についても、積極的に取り組んでまいります。
 今後におきましても、「徳島市行財政改革推進プラン2021」に掲げた取組を着実に推進し、社会環境が大きく変化する中でも、持続的・安定的な行財政運営ができる体制づくりに取り組んでまいります。

 以上、令和5年度当初予算等の概要と、主要施策の状況等について、ご説明させていただきました。

三 令和4年度3月補正予算
 次に、令和4年度3月補正予算につきましては、デジタル技術を活用した社会課題の解決や、国を挙げて取り組むこととしている自治体情報システムの標準化に向けた財政負担が、今後さらに増加していくことに備えるため、「徳島市デジタル・トランスフォーメーション推進基金」を設置し、10億円を積み立てるとともに、国の2次補正予算を活用し、学校施設や保育施設におけるコロナ対策のほか、学校施設の大規模改修などに取り組むこととしています。

四 条例議案
 次に、条例議案につきましては、先程ご説明いたしましたDXを推進するための安定的な財源として「徳島市デジタル・トランスフォーメーション推進基金条例」を定めるとともに、私債権の適正な管理と負担の公平性を推進するため「徳島市私債権の管理に関する条例」を定めるほか、出産育児一時金が現行の原則42万円から50万円に引き上げられることに伴い、「徳島市国民健康保険条例」の一部改正を行うなど、関係法令の改正に伴う条例の一部改正などを行ってまいります。

五 単行議案
 最後に、単行議案につきましては、市道路線の廃止や認定、工事請負契約の締結、公有水面の埋立てに関する議案のほか、一般廃棄物中間処理施設の整備について、広域整備から単独整備に変更したことに伴い、本市と関係する市町との間で締結していた一般廃棄物の処理に関する事務の受託を廃止するための議案を提出しています。

 以上、よろしくご審議いただき、ご可決くださいますようお願い申し上げます。

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〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館7階)

電話番号:088-621-5048

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