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令和3年第4回定例会

最終更新日:2021年9月6日

市長説明

 提出議案の説明に先立ちまして、一言申し上げます。
 7月初旬から8月中旬にかけて全国各地の広範囲で発生した記録的な大雨により土砂災害や河川の氾濫などが多発し、甚大な被害が発生いたしました。不幸にして亡くなられた方々に深い哀悼の意を表しますとともに、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 近年、災害が激甚化・頻発化しており、全国各地で毎年のように甚大な被害が発生しております。本市といたしましては、市民の皆様の生命や安全・安心な暮らしを守るため、防災・減災対策を一層推進するとともに、新型コロナウイルス感染症との複合災害などの新たなリスクにも、しっかりと対応してまいります。今議会でも、先の6月議会で有効活用するよう求められておりました議員行政視察旅費の減額分を、福祉避難所用として整備するパーテーションの購入費用の一部に財源活用することとしております。
 次に、新型コロナウイルス感染症への対応についてでございます。
 感染力の強いデルタ株の影響により、全国各地で新規感染者数が過去最多を更新し、「緊急事態宣言」及び「まん延防止等重点措置」の対象地域が拡大されるなど、これまで経験したことのない感染状況となっております。
 徳島県でも感染の急拡大等を受け、去る8月19日に、「とくしまアラート」を最も高い警戒レベルの「特定警戒」に引き上げました。
 こうした状況の中、家庭内感染や職場感染、様々な場所でクラスターが発生しており、いつどこで誰が感染するか、分からない状況になっています。
 徳島市では、学校での感染拡大や妊婦への感染を危惧される市民の皆様の声を受け、家庭での密着度が特に高くなる小学校6年生以下の児童と同居されるご家族の方並びに、妊婦及び同居のご家族に対しまして優先接種を開始いたしました。
 妊婦の方に対しましては、健診など一人での病院への往来や移動を支援する「マタニティtaxiチケット」を交付しており、なかでも出産予定日が令和4年4月1日までの妊婦の方に対しまして、経済的支援と感染症対策を支援するため、薬局等で使用できる「子育て応援チケット」も販売しております。もし、感染された場合でも、病床が空いている場合に限るという条件付きではございますが、徳島市民病院での受入れも行い、安心して出産していただける環境を整えております。
 また、徳島県が行う集団接種では、妊婦や30代以下の予約も始まっており、今後とも県と連携しながらワクチン接種を加速化させていきたいと思います。
 今後は、まだ開始されていない30代以下の接種につきましても、9月中旬を目途に対象者の拡大を行い、11月までに接種希望者への接種完了を目指したいと考えております。引き続き、徳島市医師会をはじめ関係者の皆様にご協力いただきながら、全力で取り組んでまいります。
 次に、本市の財政状況についてでございます。
 令和2年度の一般会計決算につきましては、6月議会でお示しいたしましたとおり、実質収支・実質単年度収支ともに黒字となり、財政調整基金及び減債基金の年度末残高も前年度より増加いたしました。
 また、財政の健全度を示す指標である「健全化判断比率」につきましても、「実質公債費比率」をはじめとする4つの指標すべてが、前年度決算より改善いたしました。
 しかしながら、今後、新型コロナウイルス感染症拡大による市税収入等に与える影響に留意しつつ、喫緊の課題である感染症対策や「新しい生活様式」への対応、デジタル化の推進に加え、中心市街地の活性化や、子ども・子育て支援策など、様々な課題解決に向け取り組んでいく必要があります。
 こうした政策を実現させるためには、健全な行財政基盤が不可欠でありますことから、今年度からスタートした「行財政改革推進プラン2021」に掲げる取組を実行し、引き続き、行財政改革を推し進めてまいります。
 次に、阿波おどりについてでございます。
 今年の阿波おどりにつきましては、「徳島の宝」である阿波おどりを次世代に、そして、未来につなげていくため、2年連続の中止は絶対に避けなければならないとの強い想いのもと、徳島市主催により、万全の感染症対策を講じた「2021阿波おどり~ニューノーマルモデル~」として開催いたしました。
 無事に開催できましたことに対しまして、ご支援・ご協力をいただきました全ての皆様に心から感謝を申し上げます。
 開催に際しましては、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、先の6月議会でご可決いただいた予算の中で、3つの開催モデルを想定し、検討した結果、桟敷等の設置については断念し、屋内会場並びに屋外会場での無観客・ライブ配信による「縮小開催」といたしました。
 8月12日の前夜祭では、徳島県阿波踊り協会、阿波おどり振興協会による優雅であでやかな演舞や多彩な演出が行われ、また、8月13日、14日の選抜阿波おどりでは、新しい試みとして、次世代を担う学生連が参加しての若さあふれる、躍動感ある演舞を披露していただきました。そして、最終日8月15日のグランドフィナーレでは、一般連の皆様方にもご参加いただき、華麗で力強い踊りと「総踊り」、そして眉山からの花火により、2年ぶりの「ぞめきのある夏」を復活することができました。
 改めて、阿波おどりは、徳島の伝統文化であり、未来に受け継ぎ、守っていかなければならない「大切な宝」であると実感いたしました。
 4日間の阿波おどり期間中、各会場において、阿波おどりを盛り上げてくださった踊り連の皆様方、ご協賛いただいた事業者様、ご来場いただいた皆様、応援いただいた全国の阿波おどりファンの皆様に、この場をお借りし、改めてお礼を申し上げます。
 阿波おどりを開催しなくても伝統が途切れることはないという声も届いておりますが、実際に練習ができないので、ちびっ子の保護者が浴衣を返しに来たという声や、練習ができないので、連員のモチベーションが下がっているという声、実際に踊ってみて練習不足もあり息があがって大変だった、という声も聞いています。まちで輪踊りができればいいという声もありますが、実際に観光業やサービス業が阿波おどりに期待している声もたくさんある中で、まちの輪踊りと桟敷やホールなどでの踊りは並行して続けていかなければいけないと思います。
 加えて、今年の選抜での学生連の参加は、徳島市の阿波おどりの歴史をアップデートしたと考えています。彼ら彼女らの世代が今後の阿波おどりを支えていく。そして関係人口をつくっていくことを踏まえても、阿波おどりに真剣に取り組む大学生や高校生に踊ることができる場を、という考えは私は間違っていたとは思いません。高校生にもホールで話をしましたが、学生の一年は大人の一年とは違うと考えています。私はできるだけ子どもたちにはコロナ禍でもできる方法を考えて、思い出作りをしてほしいと思っています。
 今後の阿波おどりにつきましては、現在、設置をしております「阿波おどり事業運営体制等検討委員会」から中間報告の提出を受けています。観光協会を破産に追い込む必要性があったのか。阿波おどり事業はどうして赤字になってきたのか。徳島市が観光協会を破産させるにあたって、一つの会計の赤字だけを問題視し、資産をきちんと算定しないまま、どれほどのスピードで意思決定を行っていったのか。など、様々な記述がありますので、是非、議員の皆様にもご一読していただきたいと思います。過去の阿波おどり事業の運営面や財務面などの分析・考察に想定以上の時間を要し、スケジュールは遅れてはおりますが、これまでの阿波おどり事業にかかる再検証をしっかりと進め、持続可能な運営体制の構築に向けて、引き続き取り組んでまいります。
 そして、今議会には、「アフターコロナを見据えた施策」として、阿波おどり振興につなげることを目的に、阿波おどり連の成り立ちや踊りに対する想いなどをまとめ、ストーリー化することで阿波おどりファンを増やす取組を実施するとともに、国内旅行者及びインバウンドをターゲットとした、プロモーションビデオを制作するための予算を計上しております。
 次に、中心市街地の活性化についてでございます。
 徳島駅周辺をはじめとする中心市街地では、県立ホールの整備に加え、アミコビルへの「三越徳島」の出店や、県青少年センターの機能移転、新ホールの整備、新たな新町西地区市街地再開発事業など、活性化に向けた取組が大きく動き出しております。その具体的な内容について若干申し上げます。
 まず、中心市街地の核施設「アミコビルの再生」についてでございます。
 先の6月議会では、アミコビルの新たな核テナントとして、「株式会社高松三越」の出店決定をご報告させていただきました。
 その後、アミコビルの管理運営主体である徳島都市開発株式会社のもと、出店に向けた各種調整や店舗の改装工事が急ピッチで進められておりますが、このたび、株式会社高松三越から出店する店舗の名称を「三越徳島」とし、令和3年10月15日に、2階フロアの一部において、婦人雑貨やリビング雑貨等の営業を先行して開始することが決定したとの連絡をいただき、去る8月27日、徳島都市開発株式会社とともに発表させていただいたところでございます。新店舗の名称や先行営業開始日が決定したことにより、市民・県民の皆様、アミコビルや徳島駅前を中心とする商業関係者の皆様には、アミコビル再生の進展をより身近に感じていただけると思いますし、令和4年の春には、同店のグランドオープンが予定されていることから、新規テナントの出店協議も、一層加速していくものと期待しております。引き続き、徳島都市開発株式会社と連携しながら、テナントの誘致と施設のリニューアルを推進し、アミコビルの再生を実現してまいります。
 次に、新ホールの整備についてでございます。
 県市協調のもと、県立ホールとして整備を進めております「徳島文化芸術ホール(仮称)」につきましては、県において、現在、設計・施工を行う優先交渉権者を決定する公募型プロポーザルを実施しており、早期の開館に向け、順調に作業が進められております。
 本市といたしましては、県の整備スケジュールに合わせ、中央公民館及び社会福祉センターの解体や、JR牟岐線を跨ぐ徳島跨線橋の撤去及び、新たなアクセスルートとなる立体遊歩道の整備、旧文化センター跡地に埋設されている下水管移設等のインフラ整備を進めることとしており、今議会に関連する予算を計上しております。
 今後におきましても、県都のランドマークとなり、中心市街地の活性化に大きな役割を担う新ホールの整備に係る事業について、県との連携を密にし、全力で取り組んでまいります。
 次に、新町西地区市街地再開発事業についてでございます。
 本年4月、本市と新町西地区市街地再開発組合との間で、再開発事業の損害賠償請求訴訟に係る和解が成立し、「平成28年以降、同地区のまちづくりが停滞している状態を解消し、今後のまちづくりに互いに協力し、その実現に努める」ことで、合意をいたしました。
 こうした中、去る7月30日に開催された再開発組合の通常総会において、組合員への意向確認結果などを踏まえ、従来の施行地区や事業計画を見直し、ホテル、共同住宅などを中心とする、民間主導による新たな再開発事業に取り組む方針が決定されました。
 総会では、私も挨拶する機会を得ましたので、新たな再開発事業に取り組まれることに対し、市として協力・支援していく考えをお伝えいたしました。
 徳島駅から阿波おどり会館までのシンボルゾーンに位置する新町西地区は、中心市街地のまちづくりを進めていく上で、大変重要なエリアである一方、建築物の老朽化や居住者の高齢化などの課題を抱えております。
 アミコビルの再生や新ホール整備が進む中、同地区において新たな再開発事業に取り組むことは、こうした課題の解決を含め、中心市街地の活性化に大きく寄与することが期待されます。
 本市といたしましても、事業の具体的な検討状況をしっかりとお聞きしながら、組合による“再挑戦”を支援し、互いに協力して、新町西地区の新たなまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
 こういった様々な動きと連動し、中心市街地への新たな人の流れとにぎわいを創出し、都市の活力と魅力を取り戻すため、この度、「中心市街地活性化基本計画」の素案を取りまとめました。
 素案では、「ダイバーシティ」と「イノベーション」をキーコンセプトに、「人と人がつながり、新たな挑戦や投資が生まれる街」を目指し、中心市街地を一つのテーマパークと見立てて、統一的な世界観を創造する「ひょうたん島フィールドテーマパーク構想」により、「わくわくする体験」を提供できる場所にすることで、来街者や回遊者、居住者が増えていくまちづくりに取り組むこととしております。
 素案の作成には、商工会議所、商店街、商業者、交通事業者や地域活動団体などの主体を構成員とした「中心市街地活性化協議会」から、川を中心としたまちづくりや商業の活性化など、多様な視点に基づくご意見やご提言をいただきました。
 また、まちなかで活動されている次世代を担う大学生や若手の商店主などを中心とした「ひょうたん島フィールドテーマパーク構想ワークショップ」では、公共空間の利活用などのアイデアが出されるなど、中心市街地の魅力やまちづくりに関し、活発な意見交換が行われ、私も少しだけ参加をし、コメントをする機会も得ました。
 それらを踏まえて作成した素案につきましては、令和4年3月の内閣総理大臣による計画認定に向け、今議会でご報告した後、パブリックコメント手続きを経て、令和3年12月議会に最終案をお示しし、策定してまいります。
 その他、これまでに取り組んできた重点施策と、今議会での重要施策について申し上げます。
 まず、「ジェンダーギャップ解消」の取組についてでございます。「生理の貧困」が言われる中で、「Red Box Japan」様や「銀のさら徳島店」様から生理用品を6月に無償提供していただいたことに続き、生理に関する様々な負担の軽減やジェンダーギャップ解消推進の機運醸成を図るため、「株式会社オイテル」と首都圏以外で初めて連携協定を締結し、生理用品無料配布システムを市役所本庁舎、はこらいふ図書館、ふれあい健康館の3施設に計4台設置し、8月末からご利用いただいております。
 また、第4回ジャパンSDGsアワードで特別賞を受賞されました「一般社団法人Waffle」さんと女子中高生のためのプログラミング教育のプログラムを行いました。現在、IT業界における女性の技術者の割合は約20%であり、日本のSTEM、いわゆる理工系の分野の学部の男女比はOECDワースト1位です。女性が理系進学をするには教師や家族のアンコンシャスバイアス、いわゆる無意識のバイアスによる壁があることは内閣府の男女共同参画会議でも議論されていることであり、徳島市はその偏りを是正するために様々な取組を今後も行いたいと考えています。コロナ禍で女性の非正規雇用や男性と比して所得が低いこと、他にもひとり親の問題などがあることがクローズアップされました。それらは女性のIT技術者を育成することによって、未来の問題が少しは解決されるであろうと考えて、この取組を夏休みに行いました。なぜ、女子中高生だけなのか、という声もありましたが、世界の潮流は今、「ダイバーシティ&インクルージョン」の先の「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」となってきています。この背景にはアメリカで社会問題化した、マイノリティの社会構造的不平等の問題があります。差別をなくし、機会を平等にするだけでは社会構造的な不平等は解消されません。ここで考えなくてはいけないのが「エクイティ」つまり、「公平性」とは何なのか、ということです。出発点からの不公平が存在している状況では、同じ機会を平等に提供しても、社会構造的な不平等は解消されません。そして、社会に分断や構造的な格差を定着させてしまいます。それが今の日本で起きている女性の貧困の問題の一因であり、女性の政治家や管理職が少ないという現実なのです。一見、機会は平等に与えられているように見えますが、そもそもの出発点が不平等である限り、そこの問題を認識し、解決策を提示していかないと、社会は良くなっていきません。これはもっと多くの人が認識しなければいけない事実であるし、本当の意味での公平とは何か、ということをもっと公務員も議員もマスコミも考えなくてはいけないと思います。だからこそ、今、女子中高生への教育や周囲への啓発が必要なのです。これは不公平ではないか、と言われても、丁寧に説明してわかってもらう義務が私にはあると思っています。それが政治家の務めであるし、社会を変えていくということです。
 未来の問題解決には教育が必要ですが、現在の問題である、女性の貧困、不公平な制度やひとり親の問題についても考え、解決策を実行していかなければいけないと思っています。8月には、連携協定を締結した「株式会社サーパス」とウェブマーケティングなどのスキルを学び将来的に徳島でも東京と同じような働き方ができることを目指す「テックウーマン事業」も開始しましたし、NGOであるWe Connect Internationalが主催する女性の企業家を含む多様な調達先から考える公共調達、いわゆるサプライヤーダイバーシティを考える国際会議にもオンラインで出席し、インドの関係者との意見交換等も行いました。
 それに加えて、今議会ではひとり親の貧困についてもご審議いただきたいと考えています。親同士で証書や調停をしていないことによって養育費の不払いが起き、これがひとり親の、特に女性の貧困につながっているというデータがあります。これを解決するために養育費の公正証書の作成支援、そして不払いに対しての強制執行申立書の作成を支援するための予算を計上しています。県でも女性の孤独などについてのピアサポートプログラムを立ち上げていますので、補完できるような仕組みの構築をしたいと考えています。
 次に、「SDGsと公民連携の推進」につきましては、包括連携協定締結企業と連携し、SDGsに対する市民の理解や取組の促進を図るためのポスター展を、6月16日から7月18日まで、アミコビル東館1階で開催いたしました。
 また、「株式会社クラダシ」と市内の食品ロス削減等を目的とした包括連携協定を締結し、食品ロスにかかる啓発とともに、コロナ禍による防災訓練回数の減少により使用しなかった賞味期限1年未満の備蓄食料を、子ども食堂などへの支援に活用することで、廃棄物を出さずに資源を循環させる、サーキュラーエコノミーの推進に取り組むこととしました。クラダシ様からは阿波おどり事業へのマスクの寄付もいただいております。
 今後とも、地域の課題やニーズに対し、企業とのパートナーシップに基づいた新たな手法による解決を積極的に進め、SDGsの実装に取り組んでまいります。
 次に、デジタル・トランスフォーメーションが社会全体に求められる中、行政のデジタル化を進めるうえで重要な「行政手続における押印の見直し」につきましては、本年7月1日時点で、市営住宅入居の申込や子ども医療費受給者証の交付申請など、全体の76%に当たる1,769件の押印廃止を完了したところであり、国による法令の改正状況を見極めながら、さらなる見直しに取り組んでまいります。
 また、教育分野におきましても、小学校の特別支援学級における「光村図書出版株式会社」とのデジタル教科書を活用した共同研究や、中学校の技術・家庭科における「ライフイズテック株式会社」とのプログラミング教材の使用効果に関する調査を実施しているところであり、子どもたち一人ひとりに適した学びの実現に向け、デジタル教材の活用を進めてまいります。
 次に、「地域医療の充実」に向けましては、去る8月18日に徳島市民病院が、県内の公立・公的病院が地域医療の課題に取り組むための包括的な連携体制である「徳島医療コンソーシアム」に新たに参画いたしました。今回の参画を機に、県内の公立・公的病院との協調と協働を、より一層深める中で、デジタル化への対応を含め、限られた医療資源の有効活用を進め、地域医療を取り巻く様々な課題の解決にしっかりと取り組んでまいります。
 その他にも孤独・孤立対策として、国の孤独対策にも助言を行っているNPO法人「あなたのいばしょ」と連携し、児童生徒のコロナ禍での社会変化による孤独・孤立といった問題を防ぐため、全国初となる取組として、市内の小・中学校、各1校をモデル校に指定し、ロールプレイング等のワークショップ型研修を実施するための予算を計上しています。また、今月1日から国の支援のもと、学校に相談ができるQRコードが入ったカードやクリアファイルを児童生徒に配布するなど、相談しやすい環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。
 最後に、今回提出いたしました議案の概要につきまして、ご説明いたします。
 今議会に提出いたしました議案は、予算議案4件、条例議案6件のほか、本日追加提出いたしました議案も含め、単行議案20件の合計30件となっております。
 まず、予算議案につきましては、一般会計で5億7,899万円の増額、介護保険事業特別会計では、前年度決算に伴う精算にかかる予算として12億8,317万円の増額、公共下水道事業会計では、新ホール整備に伴い、敷地内に埋設されている下水管を移設するため、2億7,000万円を限度とする債務負担行為を設定、市民病院事業会計では、感染症対策にかかる診療材料費及び医療機械器具を購入するための予算として8,550万円を増額しております。
 今議会には、例年、この時期に計上しております県営事業負担金等の予算に加え、新型コロナウイルス感染症対策関連予算や、新ホール整備関連予算を計上しております。
 まず、新型コロナウイルス感染症対策の予算といたしましては、「感染拡大防止対策」として、不特定多数の方が使用する市役所本庁舎のトイレに設置している手洗い用水栓を、タッチレス水栓に更新する費用や、コロナ禍における新たな鑑賞機会を提供するため、徳島市が所有するモラエスに関する資料をデジタルデータ化し、市のホームページ等で公開するための予算を計上しております。
 次に、「感染症の影響を受けている方々への支援」として、感染症の影響により、収入が減少するなど経営の安定に支障が生じている飲食店に対し、徳島県産の食材や、その食材を使用した新しいメニューのPRに要した費用を補助する予算として、1,005万円を計上しております。
 感染症拡大の影響による外出機会の減少により、高齢者の心身及び認知機能の低下が懸念されるため、介護予防手帳を活用した虚弱予防支援と、予防を目的とした運動講座を実施することとしております。
 続きまして、新ホール整備関連予算として、旧文化センター跡地に設置されている光ケーブル、ガス管、電柱等を新ホール建設に支障の無いルートに移設するための予算として8,901万円を計上しております。
 また、新ホール整備に伴い廃止する社会福祉センター及び、中央公民館の建物を解体するための設計費として、770万円を計上するとともに、徳島跨線橋の撤去及び、立体遊歩道を整備するための設計費として、2,000万円を計上しております。
 その他の主な予算といたしまして、徳島市の観光情報の発信を積極的に行い、中心市街地での観光客等の滞在時間を増やし、地域経済の活性化とにぎわい創出を図るため、徳島駅前観光案内所をアミコビル1階に移転・整備する予算として、2,150万円を計上しております。
 また、環境負荷の低減や維持管理費の削減を目指し、本市が管理する道路照明灯をLED化する事業や、四国横断自動車道の建設に伴い実施する橋りょう整備工事等の周辺対策事業について、それぞれ債務負担行為を設定しております。
 続きまして、条例議案につきましては、新ホール整備に伴う社会福祉センター条例の廃止及び公民館条例等の一部改正や、再編計画に基づき保育所及び幼稚園の廃止並びに、認定こども園を新設することに伴う保育所条例等の一部改正などを行うものでございます。
 続きまして、単行議案についてでございますが、令和2年度決算における水道事業会計の利益の処分に関する議案のほか、各公営企業会計の決算、本日追加提出いたしました一般・特別会計の決算について、監査委員の意見を付けて認定に付するものでございます。
 また、四国横断自動車道周辺対策事業に係る工事請負契約の締結や、上告の提起及び上告受理の申立ての専決処分の承認のほか、市道路線の廃止及び認定につきまして、ご提出いたしております。
 今回の議会前には、働きかけの調査結果や阿波おどりの中間報告なども提出されました。何が真の公平公正なのか、を議員各位にはご判断していただきたく思います。また、働きかけについて、徳島市の捏造だとコメントされていた議員さんがいらっしゃいましたが、捏造したものではないことは徳島市の、そして職員の名誉のためにも、ここで明言させていただきます。
 以上、よろしくご審議いただき、ご可決くださいますようお願い申し上げます。

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