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徳島市立 徳島城博物館
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李広図

最終更新日:2018年9月28日

佐々木惟照筆 紙本着色 101.0×36.2

「藤原惟照謹画」の落款に「佐々木氏」の白文方印を捺す。謹画とあるように、現在確認されている惟照作品中、もっとも謹んで描いたと想像される彩色密画である。肩に掛けた虎の毛皮は、金彩なども交えて優れた質感描写となっている。描かれているのは弓を射ようとする異国の武人。佐々木家に関する研究を推し進めた須藤茂樹氏によれば、李広を描いた作品とされる。李広は前漢の武将で、石を虎と思い矢を射たところ、矢は石を射通したという逸話が伝わる弓術に優れた武勇の将である。またその清廉な人柄を評した司馬遷の言葉「桃李言わざれども、下自ずから蹊を成す」でも広く知られる。古くは『今昔物語集』にも李広の逸話が採録され、尾形光琳も《李広射石図》(東京国立博物館蔵)を描いているように、惟照が李広を描く可能性も考えられる。
ただし武人が左手に持つ弓をよく見ると、弦の中央部には何か取り付けられている。また右手は腰に提げた籠から白い石をひとつ摘み出そうとしている様子。つまり射るのは矢でなく、石弾を発射するための弾弓と考えられるのである。一般的に弾弓は、矢と比べれば射程も短く、命中率も低いため、狩猟用に用いられる武器であった。もちろん李広は、弓で石を射なければならない。すると描かれている主題は単純に異国の狩猟図ということになろうか。

*須藤茂樹「徳島藩御用絵師佐々木家の基礎的考察」(『史窓』徳島地方史研究会、1997年)

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