緩和ケア内科
最終更新日:2020年10月13日
診療科の紹介
その人らしく生きることを援助するために、継続的で総合的な緩和ケアを提供
診療部長 片山 和久
2015年4月にがんセンターを設立し、2017年3月より緩和ケア病床として運用を開始しました。同年4月の腫瘍精神科医の着任後、その病床を独立発展させる形で6月より緩和ケア病棟の運営を開始しています。
がん種を問わずがんに伴う様々な苦痛を有する、あらゆる病期のがん患者や、がんではないもののご自身の生命を脅かす疾患に罹患した患者さんに対して、苦痛を和らげその人らしく生きることを援助するために、継続的で総合的な緩和ケアを提供しています。
開設当初は、緩和ケア病棟の入院に関して各がんの担当科が主治医を務めており、腫瘍精神科がサポートする形で運営していました。結果的に院内発生の患者さんが優先となり、他病院からの入院を積極的にお引き受けすることが難しい状況でしたが、2018年3月より「緩和ケア内科医」として着任し、他病院からの受け入れも積極的に開始しています。
取り扱っている主な疾患
全ての「がん」が対象。がん種やその病期を問わず診療しています。
代表的な疾患の診断、治療方針
がん支持療法
がん随伴症状の緩和、およびがん治療の有害事象の発生予防とその症状緩和を行います。精神や身体な症状に関連したもので、がんの告知から始まるがん治療の経過中や、積極的治療困難な状態に至る期間が対象となります。がん支持療法を行うことで、がん患者さんのQOLを改善・維持し延命・治癒を目指しています。
意志決定支援
がんの治療を受けられる経過の中で、今後ご自身が何を大切にしたいか、どのような場所で過ごしたいか等の意志決定を支援しています。
緩和医療
積極的治療困難な状態に至った場合に、がん患者さんの症状緩和を行うことでQOLを改善・維持し、ご希望する療養場所で大切な時間が過ごせるように、その人らしく生きることを援助いたします。
抗がん剤治療中の患者さんの「がん支持療法」やがんに伴う身体的症状があり、当院「緩和ケア病棟」に入棟希望される場合は、現病院の主治医とご相談の上ご紹介状を持参し外来予約日に受診頂ければ幸いです。外来予約については患者支援センターにお問い合わせ下さい。
なお、当院での治療歴の有無は問いませんのでご安心ください。
医師紹介
職名 | 氏名 | 認定資格 | 専門分野 |
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緩和ケア病棟医長 |
片山 和久 | 日本外科学会専門医・指導医 |
緩和医療(がんに伴う症状緩和) |
緩和ケア病棟実績(2019年)
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消化管 | 66 | |
肝胆膵 | 61 | |
呼吸器 | 41 | |
婦人科 | 20 | |
乳腺 | 20 | |
泌尿器科 | 11 | |
頭頸部 | 11 | |
血液 | 9 | |
原発不明癌 | 5 |
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40歳代 | 6 | |
50歳代 | 21 | |
60歳代 | 62 | |
70歳代 | 65 | |
80歳代 | 81 | |
90歳代 | 8 |
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男性 | 125 | |
女性 | 119 |
学会施設認定
日本緩和医療学会 認定研修施設
