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ひょうたん島八景

最終更新日:2016年4月1日

ひょうたん島八景を探せ!
ひょうたん島八景を探せ!

 徳島市は、NPO法人新町川を守る会及び社団法人徳島県建築士会徳島支部と協働で、平成18年度から「ひょうたん島・景観まちづくり事業」に取り組んできました。
 この事業では、遊覧船から見た川沿いにある景観スポットの写真撮影やひょうたん島一周六キロの川から見た「起こし絵」の作成、また、景観まちづくりセミナーの開催を定期的に実施するなど、川からの景観について学習してきました。
 今年度は、これら活動の成果を基に、市民にわかりやすく「ひょうたん島の景観資源や特性」を把握してもらうために「ひょうたん島八景」の選定を企画しました。11月には八景探しのための市民参加のイベント調査を実施するなどして、この度、「ひょうたん島八景+1」として選定し、平成22年2月6日の第4回景観まちづくりセミナーで発表しました。
 ここでは、発表資料を追加・整理して、紹介します。

ひょうたん島八景の選定について

 このひょうたん島八景の選定は、「八景式」という考え方に基づき行いました。八景式とは、景観観賞法のひとつで、その特徴は、優れた景色を単に八つ選べばよいというのではなく、美的体験を与える観賞地点をまず発見し、そこでの体験をさらに高める条件や体験方法、すなわち、季節、時刻、気象、事物(天象・動物・植物ほか)など、視覚的・聴覚的な楽しみ方や景観を魅力的にする演出条件などをあれこれ求めるところにあります。(景観用語事典)
 選定の流れとしては、まずは、市民参加によるイベント調査での投票シールの分布(図1から4)から八景を選び、次に、それぞれの景(場所)の楽しみ方や演出条件を選定しました。また、徳島城堀川端のは市民にとって親しみのある水にちなんだ景観であることから、「+1」として、この「ひょうたん島八景」に加えました。

 選定に当たり、ひょうたん島周辺で活動しているNPOや関係団体、徳島大学建設工学科などで構成する選定委員会を組織し、作業を進めました。

選定委員会の構成
 委員
  徳島大学建設工学科
  NPO法人新町川を守る会
  とくしま観光ガイドボランティア会
  NPO法人コモンズ
  NPO法人アクア・チッタ
  徳島県商店街振興組合連合会青年部
 事務局
  社団法人徳島県建築士会徳島支部
  徳島市都市デザイン室 

ひょうたん島八景図

1 場所の選定

 ひょうたん島八景の場所の選定は、次の資料(お気に入りスポット等のアンケート調査)を基に行いました。

  1. 平成19年度乗船会アンケート調査結果(6月10日分)(図1)
  2. 平成21年度八景お探し隊アンケート調査結果(図2、図3)
  3. 1及び2のアンケート調査結果の集計(図4)

ひょうたん島ぐるっと乗船会 景観調査ボード
図1

ひょうたん島八景候補お探し調査隊ボード[遊歩道から]
図2

ひょうたん島八景候補お探し調査隊ボード[周遊船から]
図3

お気に入りスポット集計の棒グラフ
図4

2 景(場所)の楽しみ方や演出条件の選定

 「1 場所の選定」において八景の場所を選定した後、選定委員からそれぞれの「景(場所)の楽しみ方や演出条件」を紹介することが提案されました。委員からは、今までの活動体験で得られた楽しみ方や八景の魅力などを情報提供していただき、事務局からは、平成18年から進めてきたひょうたん島調査で得られた情報を紹介しながら協議を進めました。

 また、次の情報や写真の選別を重ね、選定を補足するものとしました。

  1. ひょうたん島に関連する年間イベント・行事の情報や報道
  2. 平成18年から収集してきたひょうたん島の光景、出来事の写真(2,901枚)
  3. 平成21年11月8日の「八景候補お探し隊」での八景候補写真(1,028枚)

備考:写真は偶然の産物でもあり、また撮影者の主観に大きく左右されることは当然のことですが、各班5人の6班編制で実施した「八景候補お探し隊」メンバーの撮影担当者8人による結果であることから、偶然や主観によるバラツキを越えて、ひょうたん島の景観の共通する特徴を捉えていると判断しました。
 

 これらの結果をまとめたものが次表「ひょうたん島八景候補評価表」です。この評価表には、景観を構成する要素として護岸、プロムナード、橋、建物、四季の緑、音の風景などが含まれています。特に、12「ひとと川とのかかわり」や13「イベント・賑わい」などの市民の行動や日常的な出来事も考慮しながら、代表する「景の楽しみ方や演出条件」について選定作業を進めました。

 

ひょうたん島八景候補評価表

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
自然素材護岸 プロムナード 特徴的な橋 特徴的な建物 アート作品 モニュメント ヨット・船 眉山の眺望 四季の緑 水辺の親水性 音の風景 ひとと川とのかかわり イベント・賑わい 近代化遺産 場所の特徴
ケンチョピア 青石   県庁 国文祭作品 モニュメント(第13回)
ヨット
クルーザー
漁船

美しい   高い ユリカモメ
川の清掃
周遊船
散歩

クリスマスイルミネーション
川からサンタがやってくる

  県庁前にヨットのある
助任川河岸緑地 青石
西の丸橋
水管橋
ウィズビル(第2回) 国文祭作品 遊具 寂聴桟橋 美しい 桜並木 高い 鳴り物 散歩
川の清掃
周遊船
ジョギング   日常的に利用される
新町川水際公園 青石 ふれあい橋 高原ビル(第8回) 流政之石彫 LED 周遊船 美しい
ケヤキ
サルスベリ
高い 鳴り物
パラソル
川の清掃
周遊船
散歩

イベントと賑わい
川からサンタがやってくる

  都市的でおしゃれな
藍場浜公園 青石 あいせん橋
郷文
阿波銀行

 
武士の情
藍蔵オブジェ

  美しい 桜並木 高い 鳴り物
川の清掃
周遊船

お祭り
桟敷
灯ろう流し
川からサンタがやってくる

  都市的で普段着の
福島川河畔緑地 青石 福島橋 フランセ  
関寛斎の碑
ガス灯塔

    藩政の松 高い  
川の清掃
周遊船
散歩
    歴史的な物語のある
三つ頭の渡し跡   末広大橋     句碑
ヨット
漁船
美しい眉山の眺望点   高い ユリカモメ
川の清掃
周遊船
散歩
    最高の眉山が眺望できる
三つ合橋周辺     三つ合橋         男性的な      
川の清掃
周遊船
    城下の架橋の歴史を思う
中洲市場周辺 青石 鉄橋 三河家       シルエット    
汽車
ユリカモメ


川の清掃
周遊船
 
鉄橋と橋脚三河家
近代化遺産のある
徳島城堀川端 青石の石垣 歩道
数寄屋橋
下乗橋

茜庵(第1回) 彫刻展     普通
桜並木
街路樹の柳

  鳴り物  
花見
イベント
  城跡の歴史を感じる

備考:ウィズビル(第2回) → 第2回街づくりデザイン賞受賞作品を示す(他も同じ表記)

ひょうたん島八景+1

 このような過程を経て、次のとおりひょうたん島周辺の八景に、徳島城堀川端の景観を加え、「ひょうたん島八景+1」として決定しました。なお、徳島城堀川端は市民にとって親しみのある水にちなんだ景観であることから、事務局から追加することを提案したものです。
 次項では、「ひょうたん島八景候補評価表」中の赤字で示す要素を踏まえ、各景ごとに代表するその場所の楽しみ方や演出条件を合せて紹介しています。

ケンチョピア 「イルミネーションのともる夕暮れ時」
助任川河岸緑地 「のどかなウォーキング」

新町川水際公園 「明るいイベント会場」
藍場浜公園 「歴史と文化をはぐくむ水辺」
福島川河畔緑地 「藩政の松と関寛斎、散策の堤」
三ツ頭の渡し跡 「面舵とともに」
三ツ合橋周辺 「日本一?の橋」
中洲市場周辺 「三河家・鉄橋とレンガ貼りの橋脚」
徳島城堀川端 「桜の舞う石垣」

県庁前にヨットのある ケンチョピア 「イルミネーションのともる夕暮れ時」

 ケンチョピアとは県庁とピア(pier桟橋)を合成した造語で、一年を通して魅力的な場所。
 ヨット・クルーザー・漁船がこの景観の主役である。
 「お遍路さんのとおるまち」に、ずいぶん明るく、おしゃれで、都会的な場所が出現している。
 ヨット・クルーザーなどが岸辺にあることで、川面と護岸との境が柔らかく感じられることを確かめてください。
 最も華やかな見せ場は、12月のイルミネーションが点滅する晴天の夕暮れ時。

日常的に利用される 助任川河岸緑地 「のどかなウォーキング」

 この親水公園は、静かで緑豊かな水辺の憩いの場所であり、「のどかなウォーキング」が最も似合う。一日中、たくさんの人が歩いている。
 夏場に夕涼みに出かけると、鳴り物があちらこちらから聞こえてくる、そして有名連の熱の入った稽古光景を見ることができるという徳島の優雅さがしみてくる場所である。
 オススメスポットがふたつ。城山北側の千鳥ヶ淵を辿るくねくねと道が曲がっているコースと水管橋である。
 千鳥ヶ淵のコースは梢に隠れつつ視界がパッと開ける爽快さを、水管橋は足元がスカスカして危なげですが、上からの川面・城山そして眉山の眺めがすばらしいことを味わってください。

都市的でおしゃれな 新町川水際公園 「明るいイベント会場」

 ひょうたん島の親水公園の中で他と違う特色といえば、ここは川沿いの「明るいイベント会場」であること。1月の寒中水泳から大晦日のカウントダウンまで、一年中、イベントがある。明るく、元気な公園である。ライトアップしていることも特徴である。
 県外からの乗船客が3から4割を占めるひょうたん島クルーズの乗り場があることで、県外の人たちに最も知られている場所でもある。
 釣り大会もよく行われる。中心市街地の真ん中の川で、40センチメートルを超えるセイゴ、他にはハゼはもちろん、チヌやキビレが釣れる街である。こういうきれいな川のあることを徳島市の人はもっともっと自慢していいと思う。

都市的で普段着の 藍場浜公園 「歴史と文化をはぐくむ水辺」

 川沿いの親水公園で、広い催し物会場があり、阿波踊りでは最長の桟敷が設けられる。多くの有名連の練習場にもなっている。
 水面が近いプロムナードでベンチに腰掛けている人たち、昼寝する人、散策する人などをよく見かける。
 桜並木はひょうたん島全周の中で最も美しい。
 景観の特徴は、郷土文化会館と8月16日の灯篭流しである。
 藍蔵の立ち並ぶ浜であったという場所の歴史と文化を踏まえたデザインであり、流行を超越した価値がある。
 もう一つは、昭和39年から徳島市仏教会によって毎年8月16日夕方からおこなわれている「精霊供養灯篭流し」の会場であること。お盆に迎えた先祖や新仏の霊を送る灯篭流しとされているが、7月4日の空襲を思い、消滅した徳島の繁栄を象徴していた藍蔵群の葬送の儀式ともいえる。
 焼け野が原となった徳島再出発の地である。

歴史的な物語のある 福島川河畔緑地 「藩政の松と関寛斎、散策の堤」

 この地を象徴するのは「藩政の松」そして「13本の松」の話である。
 関寛斎顕彰碑、福島橋の人柱伝説、そして徳島藩主が参勤交代等の旅行の折には福島橋東詰南側の船着場から川御座船に乗り出かけた場所であるなど、歴史的な要素が濃い河畔である。
 川沿いに水面に近い遊歩道が設けられていて、川・水面に近い遊歩道・堤・松並木という関係がしっかりと組み合わさった親水性の高い河畔公園である。
 景観を特色づけているのは松並木であり、人との関わりでは早朝から見られる散策やウォーキングである。

最高の眉山が眺望できる 三ツ頭の渡し跡 「面舵とともに」

 周遊船を運航している新町川を守る会の人たちからも推奨される「眉山が最もきれいに見えるポイント」である。このポイントからの眉山への眺めを効果的にするため、船は西周りに運航しているという。
 ひょうたん島は全周から眉山を眺められるが、ここが最も素晴らしい。南進していく周遊船からの眺めが「面舵とともに」劇的に変化する、その瞬間を注目してほしい。
 藩政期から昭和前期まで「三つ頭の渡し」があったという歴史的に由緒ある土地柄である。「三つ頭の渡し跡」とすることにより、徳島の歴史や川と島からできていた城下町の姿を思い返すきっかけともなることを期待したいと思う。

城下の架橋の歴史を思う 三ツ合橋周辺 「日本一?の橋」

 珍しい橋である。三本の橋が合体して一本の橋となっていることが珍しい。全国的に見て他に例はあるのだろうか?情報を寄せてほしい。
 佐古大橋から三ツ合橋をへて前川橋までの区域は、コンクリート護岸と大きな鉄道橋が架かり、「良くなかったスポット」のシールが多く貼られたが、一方では昭和のたくましい生活感を残した景観だという声もある。
 藩政期には橋ではなく田宮渡があり、大正6年に賃取橋となり、昭和8年にようやく鉄筋コンクリート橋が架設され3つの地区を3つの橋が結んだという徳島城下の架橋の歴史を思いおこさせる橋でもある。
 三ツ合橋を中心として魅力ある場所に変身する可能性を持つ場所として、八景に加えたいと思う。

近代化遺産のある 中洲市場周辺 「三河家・鉄橋とレンガ貼りの橋脚」

 三河家と鉄橋は「徳島県の近代化遺産」である。
 三河家は平成19年12月に、それまでの登録有形文化財から国の重要文化財に指定された。新町川沿いでは旧高原ビル(現国際東船場113ビル)とともに、戦前の徳島の姿を残す貴重な建築である。
 鉄橋と市道の架道橋二箇所、貴重なレンガ貼りの橋脚も遺産である。特に、汽車が鉄橋を渡るガタン、ゴトンというのどかな「音の景観」を楽しめる。
 戦後の徳島を見つめてきた中洲市場とともに八景のひとつに加えたいと思う。

城跡の歴史を感じる 徳島城堀川端 「桜の舞う石垣」

 徳島城堀川端は八景お探し隊では候補コースに入れなかったが、水にちなむひょうたん島八景へ加え「八景+徳島城堀川端」という構成とすることを提案します。
 徳島市民に親しみのある「お堀端の眺め」である。桜のころ、そしてしだれ柳の風情が、特にいい。
 築城技術、特に城石垣がその価値である。
 なお、この堀は助任川とつながっていて、堀を泳ぐボラやチヌは幼魚の頃に助任川から迷い込んで、もう出ることはできない運命である。

最後に

「ひょうたん島八景を探せ!」

 普段の生活の中で、ひょうたん島八景に選ばれた場所に足を運び、それぞれの景のリピーターとなって、視覚的・聴覚的な楽しみ方やその景を魅力的にする演出条件を探していただきたいと思います。そして、ここで紹介している出来事以外にも関心を向けていただき、例えば、「阿波踊りヨットレースに出航するヨットの見える景観もすばらしい」というような新たな景の楽しみ方などについても、声を届けていただきたいと思います。
 つまり、ひょうたん島八景の様々な楽しみ方や演出条件などを探し続けることが、八景の魅力をさらに深めていくことになるのです。このホームページの表紙に「ひょうたん島八景を探せ!」と掲げているのは、このような発見をしていただきたいからです。

 終わりに、八景式による景観観賞法について、第3回景観セミナーでの齋藤潮教授の講演録から、つぎの節を掲載して、ひょうたん島八景の一層の展開を期待したいと思います。

出来事を愛でる態度

 特定の場で得られる景観に焦点をあてることが八景の基本にあるにせよ、それだけではなくてそこでおこる日常の出来事に静かなまなざしを向けている、これが大事ではないでしょうか。
 晴れ渡って写真写りのよい状況だけがよいという、そのような単純な名所観賞ではなくて、雁が落ちてくるさま、雪が降るさま、夕暮れ時、あるいは夜の雨さえも愛でる。
 これを、敢えて観光に引き寄せて言うなら、例えば、ある場所がこの八景に選ばれて、そこの夕暮れ時がいいということになっているとします。たまたまそこを訪れた時が朝方とか昼方だとすると、ここは夕暮れがいいらしいから、次回はその頃に来てみようかと、まあ、こういうことになるかも知れない。そうすると、どこにどんな情景や出来事を組み合わせ、そこにイメージ豊かなどんな名称を与えるかが大事になってきますし、そうなると、地元の人ならではの選択眼が問われることにもなります。同じ名所を何度も味わう、そういうリピーターを獲得する。

 ひょうたん島・景観まちづくり事業
 第3回景観セミナー
 平成21年11月28(土曜)、午後2時から午後4時30分
 於 ホテル千秋閣6階「孔雀の間」

ひょうたん島・景観まちづくり事業

お問い合わせ

都市政策課 

〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館4階)

電話番号:088-621-5265

ファクス:088-621-5273

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